Vol.36 中田喜子さん

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Vol.36 中田喜子さん

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インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼ 各界でご活躍の方々に、家、住まいに、住み替えにまつわるお話を伺いました。インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼

Vol.36 2015/5/19更新

『イスの座面を新しい布地に
張り替えるだけで、気持ちも華やぐんです
』 中田喜子さん

『イスの座面を新しい布地に
張り替えるだけで、気持ちも華やぐんです
』中田喜子さん

profile
中田喜子(なかたよしこ)
1953年東京都生まれ。72年にデビュー以来、テレビドラマ、舞台などで女優として活躍。20年余続いた長寿ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)他、多数出演。第19回 菊田一夫演劇賞 を舞台「御いのち」にて受賞。また、DIYが趣味で、著書に『女優・中田喜子のDIY 手作り模様替え工房』(主婦の友社)がある。

趣味はDIY。壁紙やイスの張り替えも、 お手のもの!という中田喜子さん。 住まいへのこだわりも強く、 何十軒もの物件を見て回ったこともあるそう。 そんな中田さんに、住まい選びの条件や DIYの醍醐味をうかがいました。

母が、女手ひとつで一軒家を購入。内装やインテリアはすべて娘たちにお任せ

中田喜子さんの写真1
実家での暮らしを振り返る中田喜子さん

生まれ育ったのは東京都中央区。築地に近い、新富町という下町です。実家は、当時としては珍しい木造3階建ての一軒家でした。1階には台所や食事をする広いスペースと祖父母の部屋があり、2階は父と母の部屋や子ども部屋、3階にはお手伝いさんの部屋がありました。2階には、親族の結婚式ができるほどの大きな広間もありました。それから3階の半分は屋上になっていて、草花が好きだった祖父の鉢植えがたくさん置いてあり、まさにガーデンテラスのようで、とてもきれいだったことを覚えています。そこに小学6年生まで住んでいました。
その後、母が港区の青山に土地を買って一軒家を建てたんです。私は5人姉妹の末っ子で、そこには女6人で住んでいました。しかも、母は家造りを私たち娘に任せてくれました。なので、私のすぐ上の姉が設計士さんといろいろ話し合いながら間取りや内装を決めていましたね。そこに20年くらい住んだ後、母は、今度は渋谷に土地を買ってビルを建てたんです。土地や建物が好きだったことはもちろんなのですが、とても気っ風のいい人でした。

何十軒も見て決めた今の住まいは、何の不満もない、抜群の環境

中田喜子さんの写真2
初めて建てた家について話す中田喜子さん

私はその後、芸能界に入って22歳くらいのときに代官山にマンションを購入しました。自分で家を建てた母を見ていますし、母には「家は借りるのではなく、買いなさい」と言われていたので、当時は賃貸という選択肢はありませんでした。でも、最初に購入したその部屋はすぐに売ってしまったんです。実は、そこは母が選んできた物件で、まだ住まい選びに執着がなかった私は言われるがまま購入してしまいました。その結果、しっくりなじめなかったんです。
賃貸の物件をいくつか経て30代のときに一軒家を建てることになりました。そこは自分が初めて建てた家ですが、住んでみるともっと自分でも意見を出してこだわればよかったな、と少し後悔した点もあります。建てて30年以上経つ今でも、まったく古さを感じさせないモダンな造りなのですが、デザイン性重視の反面、暮らしにくい部分もあります。例えば、床は天然石なので、物を落とすと壊れてしまいます。それに、当時はまだ天然石に適した床暖房がなく導入を諦めたため、冬の寒さは否めませんでした。
その後、シングルになったときにその持ち家を貸し出し、私は賃貸マンションに引っ越しました。それが今住んでいる部屋で、住み始めて7年くらいになります。ここを探すときは、何十軒という、それは、それは膨大な数の物件を見て回りました。
これまで何度も引っ越しをしてきて、住まいの環境が如何に大切かを実感していましたから、かなりこだわりはありましたね。最も重視したのは、セキュリティです。その他、風が通り抜ける心地よさや日当たり、周りに樹木があるかなども外せない条件です。それを満たしてくれたのが今の部屋で、見に行ったときにすぐに気に入りました。ここ以外は一件もピンとこなかったんです。何十軒も見た中で、いいと思ったのがたったひとつ。運命的な出会いですね。なにひとつ不満はありません。抜群の住み心地です!

ドイツでDIYに出合い、壁紙の張り替えをきっかけに夢中に

中田喜子さんの写真3
DIYについて語る中田喜子さん

20代の頃、たまたま仕事でドイツに行ったとき、向こうの人たちは、当たり前のように家の修理やリフォームを自分でやることを知りました。素人でもこんなにできるんだ、と衝撃を受けましたね。それで、私も自宅の壁紙の張り替えに挑戦することにしました。青山に住んでいたころ、母は内装を私たちに自由にさせてくれましたから、リビングの壁紙を明るい色に変えることにしました。アメリカ製の壁紙を買って張ってみると、これが、とっても上手くいって。みんなが褒めてくれるものだから、ますますやる気になって(笑)その後も何度も張り替えて模様替えをしましたね。もともとインテリアが好きだったのですが、この壁紙の張り替えをきっかけにDIYに目覚めました。
その後もダイニングチェアーの座面やソファーの張り替えも自分でやりました。失敗したら、プロに頼めばいいかな、と自己流でやってみるとこれが意外と上手くできるので、すっかりハマってしまいましたね。
私はこだわりが強いので、新しい家具を買うとなると、それはまた選ぶのが大変です。なので、やっと選んで買ったものは張り替えたり、塗り替えたりして長く使っていきたい。買い替えるよりも、私にはそのほうが合っているのだと思います。
イスの座面を張り替えるくらいであれば、実は意外と簡単なんです。ひと手間加えて新しい布地にしてあげるだけで、気持ちも部屋の中も華やぎます。それが、とても心地いいですし、DIYの醍醐味だと思います。
そして、住まいは常に進化し続けていくものだと思います。住む人も年をとっていきますから、それに合わせて少しずつ手を加えてあげることも必要なんです。これからもDIYを楽しみながら、心地のいい住まいを追求していきたいですね。

こぼれ話

写真は、中田さんの今のお住まい。「左のダイニングチェアーは、自分で張り替えたもの。以前は4脚を1年くらいかけて、やっと張り替えたのですが、ここ最近は簡単にできる手抜きのワザを考えつきました。なので、スイスイ張り替えできますよ」。

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