Vol.57 田中美奈子さん

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Vol.58 田中美奈子さん

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インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼ 各界でご活躍の方々に、家、住まいに、住み替えにまつわるお話をうかがいました。インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼

Vol.58 2018/2/27更新

新築、最上階、角部屋、できればルーフバルコニー付き。 10代から変わらない、住まい選びのこだわりです。 田中美奈子さん

新築、最上階、角部屋、できればルーフバルコニー付き。 10代から変わらない、住まい選びのこだわりです。田中美奈子さん

profile
田中美奈子(たなか・みなこ)
1967年千葉県生まれ。高校在学中に「ミスマガジン」準グランプリを受賞し、芸能界デビュー。1980∼90年代にはドラマ『もう誰も愛さない』や映画『眠らない街 新宿鮫』など多くの作品に出演し、以降、女優として幅広く活躍。愛玩動物飼養管理士、トリマーの資格を持ち、NPO団体「Ever Lasting Friends」の代表を務める。現在、パラオの名誉親善大使としても活動中。

小さい頃から住まいに対して強いこだわりを持っていたという田中美奈子さん。そんな田中さんを満足させた100平米のルーフバルコニー付きのお部屋や、動物が大好きで長年ペットと暮らしてきた田中さんならではのマンションプロデュースについて、お話を伺いました。

初めての一人暮らしから、住まいには強いこだわりが

田中美奈子さんの写真1
住まいのこだわりを語る田中美奈子さん

千葉県船橋市出身ですが、早く自立したいという思いから、高校を卒業するタイミングで船橋の駅前で一人暮らしを始めました。そのために、高校時代はモデルなどアルバイトを3つ掛け持ちしていたんです。
「新築」「最上階」「角部屋」、できれば「ルーフバルコニー付き」。これは、最初に一人暮らしをする時から変わらない、私の住まい選びに欠かせない条件です。初めて自分で借りたマンションも、新築の1LDK、南向きの角部屋で窓が多くて、小さいながらもルーフバルコニーが付いたお部屋でした。
小さい頃から、家の間取りが書かれている住宅メーカーの折り込みチラシなどを見ながら「ここが私の部屋で、ここにベッドを置いて…」と想像するのが大好きで、もともと住まいにこだわりが強いんだと思います。こんなことを言ったら主人に怒られちゃいますけど、建築家と結婚したいと思っていたくらい(笑)。自分の家を自分で好きなようにデザインして、かつ建築家のノウハウを駆使して納得のいく住まいをつくるのが夢なんですよね。

バブル時代にはルーフバルコニー100平米のマンション

田中美奈子さんの写真2
バブル時代の家を振り返る田中美奈子さん

東京の事務所にスカウトされたこともあって、20歳で上京しました。
最初に住んだのは世田谷です。住まい探しが好きなうえ、引っ越しも苦ではないため、そこから基本的には2年の契約更新のタイミングで世田谷区内を転々としていた感じですね。なかでも印象深く残っているのが、天井が3メートルあるドーム型のお部屋。ルーフバルコニーだけで100平米あったんです。愛読書だった住宅情報誌で見つけた賃貸物件で、すぐに内覧をお願いしました。予想通り、玄関に入った瞬間に「ここだ!」と感じて、即決しました。角部屋の3面が窓で、バルコニーに囲まれているという最高の部屋だったのです。ルーフバルコニーはその広さですから、バーベキューパーティーはもちろん、バドミントン、雪合戦もしました。ただその頃はトレンディドラマ全盛期で私は撮影で忙しく、部屋には寝に帰るような生活でした。とはいえ本当に気に入っていたので、購入したいとお願いしたのですが、1部屋ではなく1棟なら売りますと言われ、さすがにそれは無理ですと…(笑)。
結局、そこも更新のタイミングで引っ越して、250平米のメゾネットタイプのマンションに移りました。母と一緒に住んでいましたが、猫を飼っていて、保護した猫ちゃんを含め多い時で16匹いました。猫たちは普段はベランダなどそれぞれ好きな場所で過ごし、ごはんの時にみんな集まってくるので、こんなにいたんだ! と改めて思う、という暮らしでした。
そこには珍しく4年間住んだのですが、猫が16匹いることから、賃貸ではお部屋が見つからず…。そんな時、南向きで陽当たりも良い戸建が近所にあり、購入を決めました。猫のために家を買ったようなものです(笑)。現在は母が住んでいます。
結婚してからも、「新築」「最上階」「角部屋」「ルーフバルコニー付き」のマンションに住みましたが、子どもが二人生まれて手狭になったことと、本格的に仕事復帰することもあり、主人の実家に移りました。住まいにこだわりのある私としてはちょっと納得のいかない部分もありますが(笑)、子育てをするうえでは本当に助かっています。

好きが高じて、動物共生型マンションをプロデュース

田中美奈子さんの写真3
動物との暮らしについて話す田中美奈子さん

子どもの頃から、傷ついた犬や猫を保護して、常に犬や猫と一緒に暮らしていました。猫のために家の購入を決めてしまったほど動物とともにある暮らしが当然という私にとって、動物愛護団体elf(現・NPO法人Ever Lasting Friends)を立ち上げたことは自然な流れでした。そうした活動がきっかけになって、動物共生型のマンションのプロデュースも手がけました。
人目線ではなく動物目線で、犬や猫にとって本当に居心地の良い居住空間を目指して、例えばお掃除するのは大変だけど、小型犬が滑りにくい床材を使うなどの工夫をしました。
マンションの共有部分にはワンちゃんのための足洗い場やトリミングルームを設けました。ですが何より大切なのは住んでから、つまりアフターケアだと思っていたので、1階にドッグカフェをつくって、そこですべてできるようにしたんです。愛犬と一緒に食事もできるし、トリミングもできて、ペットホテルも完備。そのホテルも、狭いケージではなくエアコン付きの広いお部屋で、スタッフも常駐するという手厚いサービスを提供しました。
さらに、ここで保護活動や譲渡会もしていました。このマンションは、動物共生型の住まいづくり第1号ということで、全国からいろんな方が見に来られましたし、海外メディアの取材も受けました。
昔と比べて、いまは動物と人間が安心して一緒に住める家は充実してきていますが、こういう試みは今後もやってみたいですね。同じマンションに住んでいても隣がどんな人なのか知らない人も多いなか、動物を飼っているという共通点があれば、すぐにお友達になれたりしますよね。プロデュースをさせていただいたマンションの住人の方々は、一緒に旅行に行ったりするほどみなさん仲良しでした。いまの時代、いざという時のために横のつながりはとても大切なので、そうした人間関係やコミュニケーションのきっかけづくりのお手伝いができたらいいなと思います。

こぼれ話

猫のために購入を決めた3階建ての一軒家。「『アンパンマンのマーチ』を歌っている双子姉妹の歌手ユニット、ドリーミングの二人は絵がとても上手で。彼女たちが描いてくれた猫のイラストをもとに、窓枠をつくってもらったんです」

プロデュースを手がけた動物共生型マンションのドッグカフェ。「床材はテラコッタ、壁はスタッコ(化粧しっくい)仕上げというように、デザインまで自分でやりました。住人の方たちからも、ここに入れて良かったです!と言っていただけて、嬉しかったですね」

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