＜東京テラス＞に描こうとしているのは、自然と暮らしのモダンな調和。都市の中で、気持ちよく自然と付き合うことがのできる日常。そして都市の心地よさを享受しながら、季節をまとう生活です。機能的でありながらも美しく、何よりも自然と溶けあうことのできる意匠です。地上8階建てから14階建て11棟、総戸数1,036戸。＜東京テラス＞は、その壮大な規模と心地よさで、世田谷のシンボルとなるための美しさを身にまといます。

◆優雅さを賛えるグランドエントランス◆
ここは、「東京テラス」のランドスケープの軸となる“人の道”のプロローグとなる空間です。印象的なのは、車寄せにかかげられた木の葉をモチーフにしたキャノピー（庇）。ロビーへ導くように列柱がつらなる回廊とともに構成された風格ある佇まいが、訪れる方々を優しく迎え入れます。

～サブエントランスは南と西の2か所～
＜サウスエントランス＞は、回廊によって、＜エントランスロビー＞へ結ばれている生活動線の中心です。自然石を敷き詰めた石畳のアプローチを通りインターホンのあるホールへ。ガラス越しには、庭園の緑が鮮やかに映し出されます。また、＜ウエストエントランス＞にはゲートを設け、自然の風合いが漂うインターロッキング舗装が佇まいを穏やかに演出します。

◆大きな空間につつまれて景色を満喫する＜カフェラウンジ＞◆
　床はメイプルの天然木を用いたフローリング。壁はレンガスタイル。天井には木の葉をイメージした照明ボックスがデザインされています。バックヤードの壁には、濃紺のアクセントを用いました。夜になれば、照明に浮かび上がる木々の風景や満点の夜空が、大空間を心地よく演出します。
◆美しい風景を眺めながら読書を満喫する＜ライブラリー＞◆
　大きな空間を見下ろす心地よさが魅力です。壁一面には書棚設置。寛いで読書ができるようアームチェアを置いています。
◆木々を眺め、緑を間近に感じる＜ツリーハウス＞◆
　螺旋階段で結ばれた二層の空間は、既存樹のメタセコイアが目の前に迫り、自然に触れることの心地よさと大切さを教えてくれます。
◆心ゆたかに自然を感じる＜リラクゼーションラウンジ＞◆
　心ゆたかに自然と触れ合える場所。リラックスできるようマッサージチェア、パーゴラ、ベンチを設置。
◆大人たちが寛ぐ＜コミュニティラウンジ＞◆
　天然木の床、レンガタイルの壁、木目の天井など、自然の素材が心地よい室内からは、プライベートガーデンがワイドに望めます。
◆石の踏込み、炉のある＜紅葉ラウンジ＞◆
　自然石を敷きつめた踏込み、炉を切った八畳の和室。現代の暮らしでは得がたい「和」の空間をご用意しました。濡れ緑の先は、イロハモミジとヤマツツジを植え込んだ坪庭。ここではお茶が愉しめます。
◆雑木林の素顔に出会う＜レストハウス＞◆
　木漏れ陽の温かさや風に揺れる梢の囁き、さえずる野鳥の様子などが鑑賞できる場所。突きだしたケヤキを囲うように円形のベンチを設けました。背後にもレンガタイルの壁に沿って長方形のベンチが置かれています。
◆子供のための森の図書館＜キッズライブラリー＞◆
　プライベートガーデンを眺めながら本を読んだり、静かに時を過ごしたり。2階建てのライブラリーです。
◆音楽会やスポーツも愉しめる＜テラスアリーナ＞◆
　美しい緑を眺めるこのホールは、ミニコンサートやスポーツが愉しめるガラス張りの二層吹抜け空間です。フィットネススタジオとしても利用できるよう壁の一部をミラー貼りにしています。
◆大画面で映画を鑑賞できる＜シアタースタジオ＞◆
　大画面で映画を鑑賞できるよう、防音仕様の室内には大型スクリーンとサウンドシステムを完備。
◆雨の日でも元気に遊べる＜キッズテラス＞◆
　大きな開口をもつキッズテラスはウッドデッキを介してコミュニティラウンジと結ばれています。気軽にお絵描きができるよう、壁の一部はホワイトボードで仕上げました。また、床は穏やかな雰囲気をつくる天然木のフローリングにしています。
◆大切なお客様をお招きできる＜ゲストルーム＞◆
　気がねなくご両親やご友人をお招きいただけるよう、ゲストルームを4室ご用意してあります。
◆キッチンも備えた＜マルチホール＞◆
　稽古事や個人的な趣味を満たす場として、居住者同士のコミュニケーションを深める空間として、多目的にご利用いただけるスペースです。パーティもできるようキッチンも備えています。

東京テラスの配棟

開発面積約49,000㎡の敷地には魅力的な暮らしを生みだす力がきっとあります。東京テラスのどこにいても青空に包まれ、陽光に満たされ、緑に安らぐことができる、そんな暮らしがかなえられるように考えられています。まず、東京テラスの敷地に接する千歳通りは北側の都道からの規模、つまり外部の人たちからの視線を考慮し道路から建物まである程度の距離感を保つようにしました。逆に、通りや外部に対して東京テラスの建物のボリュームが全体に出すぎない様に、通りに対して建物は角度を設けた配置にしました。それぞれの棟を単純で平行な配置にしないことによって、敷地内に広がる森やテラスをはさんだ棟との視線が交錯しないようにしました。建物は、L字型の棟を組み合わせ、その一方向を解放することで閉塞感をなくし、中庭にいるときに空間の広がりが感じられます。L字型の配棟の組み合わせによってメインゲートからグランドエントランスに至るエリア、異なる佇まいの2つのテラス（グローブテラスと丘の上テラス）、そして利便性に優れた駐車場として利用されるエリアが創りだされます。また、中庭の部分には10メートルを超えるケヤキなど高木を多く植えていますので、中庭に立った時、まわりの建物の低層の部分だけが感じられるようになります。それは、森の中を歩いているような感じです。大規模マンションにありがちな、ただ広いだけの中庭ではなく、東京テラスの敷地の中に生まれる森、テラス、道はそれぞれの特徴をもち、毎日の暮らしに季節感や潤いをきっと与えてくれます。