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都心エリア市場動向(2021年2月)
 
 

高額物件の成約件数が高まり1億円以上のマンション取引は約3倍に

  都心5区のマンションの成約件数(成約価格1億以上)をグラフで見ると、アベノミクスがスタートした2013年以降、2020年まで増加で推移していることがわかる。1億円以上の成約件数は2013年から2020年にかけて約3倍に上昇している。
  1億円以上の高額物件で売買が活性化していることから、平均坪単価も上昇傾向となっている。2013年の平均坪単価が最も低く約407万円だったが、その後はほぼ右肩上がりで推移し、2021年は約568万円と堅調に推移している。高額物件の売買が増え相場が上昇し、その結果として成約件数に占める高額物件の比率が高まるという循環が発生している状態といえるだろう。


【港区】 港区の成約取引件数は前年同月比と比較すると13 件のマイナスとなっており、1 億円以上の高額不動産に搾ってみると14 件のマイナスのため、昨年に比べて1 億円以上の不動産の成約事例が大幅に減少している。また、成約坪単価についても前年同月比でややマイナスとなっている。


【渋谷区】 渋谷区の成約取引件数は前年同月比と比較すると9 件のマイナスとなっており、5,000 万円以上1 億円未満の不動産の成約件数が大幅にマイナスとなっている。成約平均坪単価についてはややプラスではあるが、昨年とほぼ同一水準となっている。


【新宿区】 新宿区の成約平均坪単価については大幅に上昇し2019 年以降で最高の水準となっている。しかし成約取引件数は前年同月比と比較すると13 件のマイナスとなっており、5,000 万円以上1 億円未満の不動産の成約件数が大幅にマイナスとなっている。全体の取引件数が少ないため、高坪単価取引の影響が大きく反映されている可能性がある。


【世田谷区】 世田谷区の成約取引件数は前年同月比でややマイナスとなっているものの、1 億円以上の高額不動産の成約は増加している。また、成約平均坪単価については前年同月比で大幅にプラスで、この半年間は坪単価290 万円以上の高単価帯で推移している。


【千代田区】 千代田区の成約取引件数は前年同月比で1 件プラスになっているものの、1 億円以上の高額不動産については2件のマイナスとなっており、前年同月比で1 億円以上の成約取引件数は4 ヶ月連続でマイナスである。また、成約平均坪単価についても前年同月比でマイナスとなっている。


【台東区】 台東区の成約平均坪単価については312 万円と2 ヶ月連続で坪単価300 万円を超えている。しかしながら成約取引件数は前年同月比で大幅にマイナスとなっており、5,000 万円未満の取引件数が16 件減とマイナスの大半を占めている。そのため、成約平均坪単価については、取引件数が少ないなかで高単価の不動産の取引が成約事例に大きな影響を与えている可能性がある。


【中央区】 中央区の成約取引件数については前年同月比でプラスとなっておりますが、1 億円以上の高額不動産に注目をしてみると7 件から2 件への大幅なマイナスとなり、5 ヶ月連続でマイナスとなっている。成約平均坪単価については昨年と変わらず横ばいで推移している。


【中野区】 中野区の成約取引件数については前年同月の50 件から20 件のマイナス(4 割減) となっている。成約平均坪単価については前年同月比でプラスとなっており、直近のグラフを見ても上昇傾向に見えるが、大幅に成約件数が減少しているため、高単価の不動産の成約事例の影響を大きく受けている可能性がある。


【品川区】 品川区の成約取引件数については前年同月比でマイナスとなっており、4ヶ月連続でマイナスである。しかし1 億円以上の高額不動産に絞ってみるとプラスで推移している。成約平均坪単価については、前年同月比でプラスとなっており、5ヶ月連続でプラスである。


【文京区】 文京区の成約取引件数については前年同月比でプラスとなっているが、1 億円以上の高額不動産に絞ってみるとややマイナスである。成約平均坪単価については前月同様に前年同月比でプラスとなっている。


【豊島区】 豊島区の成約取引件数については前年同月比でマイナスとなっているが、1 億円以上の高額不動産に絞ってみるとややプラスである。成約平均坪単価については前月同月比で横ばいとなっている。


【目黒区】 目黒区の成約取引件数については前年同月比で横ばいとなっている。成約平均坪単価については前年同月比でプラスとなっており、直近1 年間をみると2020 年7 月こそマイナスなったものの、2020 年8 月からは7ヶ月連続でプラスで推移している。


※上記グラフおよびコメントは公益財団法人東日本不動産流通機構データを元に当社にて成約登録済みのデータを抽出しました。データ抽出後に追加登録されたデータにより、次回グラフ作成時に過去の実績が変動する場合がございます
 
 

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