学び続ける姿勢が、
お客様の深い納得感を生み出す。

笠原 慎二郎

SHINJIRO KASAHARA

流通営業部 所長

都心エリアをカバーする営業センターの責任者。売上の管理や部下の育成を担う。

  • #司法書士
  • #勤勉
  • #税と法律
  • #借地権
  • #相続

合格率わずか3%。
本気で取り組み、
勤勉に学び続ければ、
扉は開かれる。

Pass rate is only 3%.
Working seriously,
If you continue to learn diligently,
The door is opened.

学生時代、法学部で目指した資格は司法書士。弁護士として法廷で人と争うより、法律にのっとった手続きによって争いを未然に防ぐ仕事の方が自分に合っていると思いました。学校の授業と並行して資格の専門学校へ通い続けた2年半の努力が実り、合格率3%という狭き門を卒業直前の11月に突破。成果が出る保証などまったくない高いハードルへの挑戦、難解な条文と本気で向き合い続けた地道な作業、

最終的に努力が報われたことによる自信は、勤勉に学び続け、お客様と真摯に接する今の営業スタイルにもつながっています。就職活動では、不動産と関係のある司法書士の資格を生かしながら、当時苦手だったコミュニケーションの力で勝負するフィールドとして、不動産仲介の営業職を選びました。あえて難しい道へ進むことが、自分の成長につながることは、資格への挑戦を通じてわかっていました。

7人の相続人の
思惑が絡み合った
「借地権」案件。

The thoughts of seven heirs intertwined
"Land lease right" case.

希望の営業に配属となってから10年が経ちましたが、今でもすべての契約を思い出せるほど、不動産の仲介はドラマに溢れた仕事です。特に印象的なのは、建物と借地権(土地を借りる権利)を相続されていた7人のご兄弟のお客様の案件。借地権は土地の所有者(地主)と建物の所有者(借地権者)が異なるため、一般的な案件と違い、地主との交渉のノウハウが求められます。営業の中には「借地権」と聞いただけで敬遠する人もいるくらいですが、相続人が7人もいるとなればその複雑さは想像に難くないでしょう。

しかし、私には勉強好きな性格と、複雑な問題も本気になって地道に取り組み続ければ、最後は成果を得られるという信念がありました。覚悟を持って、ご兄弟のうち1名からの「物件を売却したい」というご相談を引き受けたのです。7人の相続人全員が納得する条件を固め、依頼をもらわなければ、売りに出すことはできません。他のご親族の方との交渉をはじめてみると「売りたくない」「その物件の話には関わりたくない」などといった反応があり、複雑に絡み合った感情と人間関係が早速見えてきました。

税や法律も含め、
不動産に関わるすべてにおける
プロフェッショナルでありたい。

Including taxes and laws,
In all involved in real estate
I want to be professional.

7人の相続人が納得する条件を固めるための意見調整に取りかかりました。「売りたくない」という方には、手紙を書いて、売却した方がいい理由を根気強く説明。「とにかく売りたい」という方と「高い値段じゃないと売らない」という方の間に入っては売価を調整。1人、海外に国籍を移されている方がいらっしゃって、その方へはメールと電話でご連絡しました。意見調整によって、売却の条件が変わる度に地主にも許可を求めにいきました。これだけの労力を割いて、最終的に売ることができなければ、1円にもなりません。それでも、最後には解決できると信じて交渉を続けました。次第に「あなたになら任せていい」という方が増えていき、約3年の月日をかけて7人すべての合意をとりつけ、

半年後に無事に売却ができました。私の営業スタイルでもあるのですが、交渉の中で相手を説得するだけではなく、不動産はもちろん、法律や税金など幅広い知識を活かして的確な情報を提示することで、安心して任せてもらえることを目指してコミュニケーションを重ねました。大切なのは、ネットで調べたその場しのぎの情報ではなく、その道のプロとして会話できるほどの知識を蓄えておくこと。不動産の話は一般の人にとってわかりにくいですから、まずは自分が深い知識を持つことでしっかり納得していただきたいと思っています。最終的には、不動産に関する事柄に関して、弁護士や税理士から相談されるくらいのプロフェッショナルになることが目標です。

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