定年を迎え、その後の2∼30年かを安心して暮らすために不可欠なのは、なんといってもお金です。
収入がなくなり、貯蓄と年金だけで今の生活を維持できるのか、というのは誰もが気懸かりなこと。夫婦ふたりのひと月の生活費は、最低で平均23.2万円というアンケート結果も出ています(生命保険文化センター・平成19年度)。
出費を控えるのも大切なことですが、副収入を得るという選択肢もありですよ。
定年後も住宅ローンが残っている場合、一括繰上げ返済するか、年金をもらいながら今まで通り払い続けるか、迷うところですね。
社会保険庁から送られてきた「年金定期便」で、自分が受け取れる年金のおおよその額がわかります。家計を考えて余裕があるようなら、退職金で全額を完済してしまうのもいいでしょう。残額があったとしても、返済期間が短縮できます。
たとえば退職金で今の家を改築して一部を貸す、また家ごと貸して自分たちはライフスタイルに合った別の物件に引越しをするという方法があります。
一部を貸した場合、毎月の家賃が得られます。家ごと貸した場合でも、引っ越した物件よりも高い金額で家賃を設定できれば、その差益は収入となります。「減築」をして、空いたオープンスペースを駐車場として貸す例もあります。いずれも副収入として有効な方法です。
貯蓄があっても普通預金ではほとんど利息が付かない低金利の現在、資産運用として不動産投資するのも良いでしょう。不動産投資というと敬遠するかもしれませんが、簡単な例はワンルームマンションを購入し、学生や独身者に貸して毎月の家賃収入を得る、いわゆる大家さんになることです。
将来、子供や孫のために利用することも可能ですし、地価が上がってきた場合は、売って利益を得ることもできます。
「日本は安全な国」という神話は昔のことになりました。最近は空き巣や強盗など物騒なニュースも多いため、住まいの安全に不安を感じる方も多いようです。新しいマンションなどは比較的セキュリティ面が備わっていますが、一戸建ては自分で整備が必要です。やっておけばよかったと後悔した時では手遅れです。シニア世代に突入するこれから、セキュリティにも目を向けたいものです。
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