不動産流通市場動向　２０１４年（４～６月期）（Vol.120）

不動産コラム中古住宅に関することから、マクロ経済に至るまで、皆様のお役に立つ情報を経済的な観点でレポートします。

【Vol.120】不動産流通市場動向　２０１４年（４～６月期）

首都圏・不動産流通市場動向　２０１４年（４～６月期）

①　中古マンションの成約件数、１１四半期ぶりに前年同期を下回る
首都圏における１４年４～６月期の中古マンション成約件数は、８２３５件（前年同期比▲１１．９％）と１１四半期ぶりに前年同期を下回りました。これは前年同期（２０１３年４～６月）が大変好調だったためで、一昨年（７６５３件、２０１２年４～６月）の件数は上回っており、決して水準は低くありません。
　成約価格につきましては２６９７万円（同＋５．１％）と、７四半期連続で前年同期比プラスとなっています。

②　戸建住宅の件数、３四半期連続で前年同期を下回る
戸建住宅の成約件数は、２８４７件（同▲１１．３％）と３四半期連続で前年同期を下回りました。一昨年（２８６９件、２０１２年４～６月）の件数も下回っており、取引が停滞気味です。成約価格も２８８１万円（同▲０．９％）と、２四半期ぶりに下落に転じています。

③　土地の成約件数、３四半期連続で前年同期を下回る
土地の成約件数も１２５３件（同▲１７．１％）で、３四半期連続前年同期を下回りました。成約価格は２８１２万円（同▲３．８％）と２四半期連続で下落しています。

出所：(公財)東日本不動産流通機構

近畿圏・不動産流通市場動向　２０１４年（４～６月期）

①　中古マンションの成約件数、５年ぶりに前年同期を下回る
近畿圏の中古マンション成約件数は、０９年４～６月期から５年間連続で前年同期を上回っていましたが、３９５０件（前年同期比▲８．０％）と、５年ぶりに前年同期を下回りました。成約価格は１７９５万円（同＋４．０％）で、６四半期連続で上昇しています。