【住友不動産販売】2023年首都圏不動産流通市場動向及び新築マンション供給戸数

不動産コラム

中古住宅に関することから、マクロ経済に至るまで、
皆様のお役にたつ情報を経済的な観点でレポートします。

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【vol.233】 2023年首都圏不動産流通市場動向及び新築マンション供給戸数

Ⅰ．2023年首都圏・不動産流通市場動向

東日本不動産流通機構によると首都圏の中古市場は、成約件数は中古マンションで上昇、中古戸建と土地で減少しています。成約価格は、戸建・土地・マンションすべてで上昇しています。

①　中古マンション、成約件数は２年ぶりに前年を上回り、成約価格は１１年連続の上昇
２３年における首都圏中古マンションの成約件数は３５，９８７件（前年比＋１．６％）で、２年ぶりに前年を上回りました。都県・地域別に見ると、東京都区部（および東京都全体）、横浜川崎地域（および神奈川県全体）で前年を上回りました。
成約物件価格は４，５７５万円（同＋７．０％）で、１１年連続で上昇しました。都県・地域別に見ても、すべての都県・地域で前年を上回っています。成約物件を価格帯別に見ると、５，０００万円超の各価格帯が成約件数、比率とも拡大しています。

② 　中古戸建、成約件数が２年連続で前年を下回り、成約価格は３年連続で上昇
２３年における首都圏中古戸建住宅の成約件数は１２，８７１件（前年比▲４．３％）と２年連続で前年を下回りました。都県・地域別に見ても、すべての都県・地域で前年を下回っています。
成約物件価格は首都圏平均で３，８４８万円（同＋２．５％）と３年連続で前年を上回っています。都県・地域別に見ると、東京都区部（および東京都全体）を除くすべての都県・地域で上昇しています。

③ 　土地の成約件数、２年連続で前年を下回り、成約価格は３年連続で上昇
２３年における首都圏土地（１００～２００㎡）の成約件数は４，５８１件（前年比▲０．０２％）と、ほぼ横ばいながら２年連続で前年を下回っています。都県・地域別に見ると、東京都区部、多摩地域（および東京都全体）、埼玉県で前年を下回っています。
成約物件価格は３，５２９万円（同＋３．９％）で、３年連続で前年を上回っています。都県・地域別に見ても、すべての都県・地域で前年を上回っています。

出所：(公財)東日本不動産流通機構　「マーケットウォッチ」

Ⅱ．２０２３年首都圏新築マンション市場動向

①　首都圏の供給戸数は２年連続の３万戸割れ、平均価格は５年連続で最高値を更新
２０２３年の首都圏供給戸数は２万６，８８６戸（前年比▲９．１％）で２年連続の３万戸割れとなりました。平均価格は８，１０１万円（＋２８．８％）と５年連続で最高値を更新しています。
首都圏の２４年の供給予測は３万１０００戸（２３年比＋１５．３％）で、２３区周辺の近郊エリアで供給拡大する見込みです。