知っておきたい老人ホームのこと
住まいの種類から住友不動産ステップがおすすめする施設まで、今回はシニアの皆さまとそのご家族に向けた情報をお届けします。ライフスタイルや健康状態の大きな変化が来る前にも、ぜひご一読ください。
いままでのライフスタイルや環境により人それぞれですが、資金計画と見学は大きなポイントです。入居費用のほか、生活費は毎月かかるものなので、経済的に無理はないか、じっくり検討しましょう。また、今までの生活スタイル、意向とあった環境か、などを知るために、施設見学は大事。雰囲気だけではなく、具体的な介護について、ルールについてなど確認しましょう。
有料老人ホーム・介護施設にかかる費用
- 入居一時金
入居時にかかる費用で、施設やサービスを終身利用する「 「終身利用権」 に対して支払います。0∼1億円と、施設によって料金の幅は広いのが現状です。高額であるほど万一の際の返還額とその時期について、事前にしっかりと確認しておきましょう。 - 管理費
自室、共用部分など施設内の設備や、運営スタッフ、各種相談員などの人件費ほか、施設の維持とサービスのためにかかる費用で、毎月支払います。施設によっては光熱費、食費が含まれていたり、夫婦で入居した場合に二人分より安くなったりとさまざまです。
- 介護費用
「終身介護費用」を入居時に支払う介護付きの有料老人ホームもあれば、介護サービスを外部に委託している施設、必要な時に有料で介護サービスを提供している施設もあります。 - 光熱費
管理費に含まれているところ、定額制、通常に比べ安い、など施設により異なります。 - 食費、生活費
食費は全額負担となります。また、交際費、趣味などの投資、交通費など日常に使う費用はひとそれぞれ。今までの生活をふりかえってみましょう。
入居までの流れ
「老人ホームに入居する」という選択をしてから、実際に入居されるまでには、いくつかのステップがあり、それぞれのステップをじっくり検討することが必要です。
まず、「いつ」「だれが」「どんな目的で」という老人ホームに入居する目的をはっきりさせましょう。そしてご自分の資産と入居費、月々の出費を把握し、予算を再確認してください。施設の情報は雑誌やインターネットなどを使い、こまめに集めましょう。施設見学は、複数の施設にできれば複数回訪問し、雰囲気を確かめたり、気になる点を積極的に質問しましょう。入居する施設が決まったら契約内容をよく確認してください。納得できる老人ホームに入居しましょう。
有料老人ホーム見学時はここをチェック
- 施設内は整理整頓がなされており、清潔で過ごしやすそうな雰囲気だ。
- 有資格者の数や、職員の勤務時間なども安心できる体制だ。
- 定員に対する延べ面積にゆとりがある。
- 施設周辺の環境は、生活の場として自分の希望と合っている。
- 経営理念など、運営に対する考え方に納得できる。
- 利用者や近隣、口コミなどの評判が悪くない。
- 職員の勤務体制や態度に安心・好感が持てた。
- 介護保険外の介護サービスもある。また、看取り制度がある。
- スイッチやドア、家具などが高齢者に適している。手に触れる部分に安全への配慮がうかがえる。
- 費用面でも納得できた。
- 施設内は暮らしたいと思える雰囲気だった。
- 率直な疑問・質問にも誠実に答えてくれた。
有料老人ホーム・介護施設の疑問
- Q.いつから入れるのでしょうか?
- 多くの施設では、65歳以上から入居できますが、施設によってさまざまです。
- Q.認知症でも有料老人ホームに入居できるのでしょうか?
- 基本的には入居できます。入居者様やかかりつけ医師の確認などで判断されますが、暴力行為や大声をあげる等の認知症の症状が頻発している場合は、入居を断るケースがあります。
- Q.病気の人でも有料老人ホームへは入居できるのでしょうか?
- 感染症等伝染病がない方でご病気が安定している方は、入居可能です。ただし、安定していても、医療行為が必要な場合、看護師の勤務体制により対応程度が変わりますのでご注意ください。
- Q.有料老人ホームでは、食事は自分で作るの?
- ご自分で作っても、提供している食事を召し上がるのも、どちらでもかまいません。キッチンが付いている有料老人ホーム・介護施設でも、お食事は提供しています。ただし、調理済みの持ち込み禁止等、それぞれ運営規則がありますので、ご確認ください
- Q.ペットと一緒に過ごせる有料老人ホームはあるのでしょうか?
- 少数ですがあります。ただし、小型ペットに限り、居室内での放し飼いのみが一般的ですのでご注意ください。
- Q.有料老人ホームでの外出は自由ですか?
- 入居される施設により対応は異なります。外出時は特に制限していない場合や、付添が必要な所もあるなど様々です。