Vol.53 浅香唯さん

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Vol.53 浅香唯さん

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インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼ 各界でご活躍の方々に、家、住まいに、住み替えにまつわるお話をうかがいました。インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼

Vol.53 2016/10/17更新

大切なのは、自分にとって心地いいかどうか。今の家はまさに理想の家。ずっと住み続けたいですね。 浅香唯さん

大切なのは、自分にとって心地いいかどうか。今の家はまさに理想の家。ずっと住み続けたいですね。浅香唯さん

profile
浅香唯(あさかゆい)
1969年宮崎県生まれ。85年に『夏少女』で歌手デビュー。『スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇』(フジテレビ系)で主人公を演じ、一躍トップアイドルに。その後も『C-Girl』『セシル』など、多くのヒット曲をリリース。93年より充電期間に入り、97年に活動を再開。現在はドラマ、バラエティ、舞台など幅広く活躍する。

空間をコーディネートするときも、物件を選ぶ際も自分なりのこだわりがあるという浅香さん。インテリアもメルへンチック、モノトーン、赤、そして白……と、引っ越すたびにテイストが変わっていったそうです。そんな浅香唯さんが暮らしてきたお部屋の遍歴や、住まい選びのこだわりをうかがいました。

子どもの頃の部屋はフリルがいっぱい、メルヘンな空間

浅香唯さんの写真1
子どもの頃を振り返る浅香唯さん

実家は、私が5歳の頃に引っ越した宮崎県にある一軒家です。私の部屋は今も当時のまま残っています。主人と娘と帰省するときは、その部屋に3人で寝ます。自分が子どもの頃に過ごした場所で、新しい家族と過ごすひとときは、不思議な感覚になりますね。
母は骨董品が好きで、私が実家で暮らしていた頃から、陶器などを家の随所に飾っていました。「触っちゃダメ」とよく言われて、子どもながらに「だったら置かないでよ」なんて思ったものです(笑)。庭には芝生が敷かれていて、兄と私はそこでよくサッカーをして遊びました。
自分の部屋はというと、とにかく“メルヘン”。ベッドカバーもカーテンも、ピンクでフリルがたっぷり。子どもなので化粧はしないのですが、お年玉でドレッサーを買って、プリンセスのような部屋を目指していました。
というのも、私の服は兄のおさがりばかりで、まわりの女の子がフリル付きのワンピースを着ているのを見て、ずっとうらやましく思っていました。その反動でしょうか、お年玉を貯めて、自分の部屋に女の子らしくてかわいい物を買い揃えていたんです。

部屋選びの第一条件は「照明」の付け替えができること

浅香唯さんの写真2
デビュー後の生活を思い出す浅香唯さん

15歳で芸能界デビューが決まると、上京しました。最初は、事務所の方の自宅のすぐ近くにアパートを借り、1年半ほど暮らしました。このときは、経済的にも時間的にもインテリアにこだわる余裕はまるでありませんでした。お気に入りだったドレッサーを実家から持ってきて、あとは、テレビとベッドがあるだけ。電話さえもなく、今考えるとまわりの人たちとどうやって連絡を取り合っていたのか不思議ですね。
その後、事務所の方の家での居候を経て、本格的な一人暮らしを始めたのは18歳の頃。最初は、「仕事に通いやすい」と事務所の方が選んでくれたワンルームでした。実家ではメルヘンチックな部屋が大好きだった私ですが、このときのインテリアは無機質なモノトーン。ちょうどその頃、そんなインテリアが流行っていたのです。ソファも黒ですから、メルヘンな世界とは真逆ですね。狭かったので家具もたくさんは置けず、シンプルでした。この部屋で一番印象に残っているのはユニットバスです。地方から出てきた私にとって“ユニットバス”は都会の象徴のような存在で、憧れでした。そのため、自分で希望してユニットバスの部屋にしてもらったのです。
その後数回、仕事の都合で引っ越しをしました。私は1993年から充電期間を取ったのですが、そのときの引っ越しで初めて自分で不動産屋さんを訪ねて、一から物件を探しました。これまではずっと事務所の方が用意してくれていましたから、自分で選ぶのは新鮮でした。気になる物件の間取り図を見ながら、いろいろ妄想を膨らませて内見に行くと、妄想より良いときもあれば、良くないときもある。間取りと実際の物件を見比べては、自分なりにいろいろ査定するのが、とても楽しかったですね。
私が部屋を選ぶ際に絶対に譲れない条件があります。それは、自分の用意した照明を取り付けることができるかどうか。もともと照明を入居者が用意する物件や、備え付けがあっても付け替えができる物件なら、第一条件をクリア。でも、付け替えられないとなると、いくら他の条件が良くても私にとってはNGなのです。それを不動産仲介の方に伝えると、皆さん“きょとん”としてしまうのですが(笑)。でも私にとって、照明はすごく大事な要素。宿泊先や仕事の控え室の照明が気になることはまったくありませんが、自分の家となると別です。帰宅して落ち着けるかどうかは、照明にかかっていると思うのです。とはいえ、“絶対にこれを使いたい”という、こだわりの照明があるわけではありません。部屋に合う物をその都度、新調します。シャンデリアのようなエレガントなデザインが好みです。明りの色も蛍光灯のような白色ではなく、温かみのある暖色系が絶対ですね。
ペットが飼えることや駐車場があることなども大切ですが、まずは「照明」。だから、条件に合う物件を探すにはけっこう時間がかかり、何軒も見てまわりました。

リビングは家族の誰もがくつろげる空間に

浅香唯さんの写真3
現在の暮らしを語る浅香唯さん

充電期間中の部屋は、それ以前のモノトーンから一変しました。当時は風水に凝っていて、それによると方角的に「暖色系」と相性が良い部屋だったのです。そこで、少しずつ暖色系の物を取り入れていきました。赤いカーテンや、赤い家具…。気がつくと真っ赤になっていて、私自身は満足していたのですが、遊びに来る友人には「まぶしい」「落ち着かない」と言われ、不評でした(笑)。
私はやり始めると、とことんハマってしまうタイプ。暖色系の部屋のあとは、観葉植物にハマり、まるでジャングルのようになってしまったことも(笑)。それは、虫が集まってしまうことに気づいてやめました。
一人暮らしのときは自分が気分よく過ごせればそれで良かったので、「まぶしい」と言われても、自分好みのインテリアを楽しんでいました。でも結婚後は、家は自分だけではなく家族皆の場所であり、皆がくつろげることが大切。だから、今の家のリビングは白を基調とした、誰もが落ち着ける空間にしています。私はポップな色や個性的なモチーフが好きなのですが、そういうアイテムは、自分の部屋に飾って楽しむようにしているんです。子どもの目に触れる空間であることも考え、家具や装飾を選ぶようにしていますね。
現在住む家は、子どもが生まれたあとに引っ越してきた家です。すぐに引っ越しをしなくてはいけなかったので、ゆっくり物件を選んでいる時間もありませんでした。
でも、すぐにいい物件に出合えたのです。もちろん、照明も取り替えることができます。できれば独立キッチンでオールフローリングがいいな、という条件も満たしています。環境もとてもいいところです。賃貸物件ですが、購入したいくらいの理想的な物件です。実際に「買えませんか?」と聞いてみたことがあるのですが、今のところ、販売はしないそう。でも、今以上に満足できる物件に出合えそうもないので、今の住まいがずっと賃貸であっても離れるつもりはないです。それほど、気に入っています。
振り返ってみると私は、物件には恵まれていると思います。今の家はもちろんのこと、これまでも大きな不満がある物件はありませんでした。どこも気に入っていて、良い物件に巡り合ったと思っています。理想を言えばきりがないし、おしゃれな家を見れば「素敵だな」とは思います。でも、やっぱり、どんなにおしゃれであっても自分に合っているかどうかは別。自分が心地よい空間かどうかが、大切なのではないかと思いますね。

こぼれ話

写真は、浅香さんのお宅で大活躍しているホワイトボード。
「このボードはメモとして使うだけでなく、家族間のメッセージボードとしても活躍。夜遅く帰って来るパパ宛てに子どもがメッセージを書くこともよくあり、主人は、それを見てかなり癒されているようです。また、子どもが勉強する時にも活用しています。ボードを家族で囲んで、皆で一緒に漢字の書き順や計算を覚えます! 使用頻度が高いので、いつもダイニングテーブルの脇にあり、大袈裟ですが、家族の一員のような存在です(笑)」

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