Vol.2 香坂みゆきさん
Vol.2 2012/7/25更新
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香坂みゆき(こうさかみゆき)
1963年生まれ、神奈川県出身。1977年に『愛の芽生え』で歌手デビュー以後、女優、タレントとして活動。1994年にタレント・清水圭さんと結婚、1997年に長男、2002年に次男を出産。現在は、『ワイドスクランブル』(テレビ朝日)に毎週火曜日、コメンテーターとして出演するほか、テレビ、ラジオ、トークショーや講演会などで、幅広く活躍。
外国人向けに建てられたという一軒家に、ご主人である、タレントの清水圭さん、そして二人の息子さんと暮らす、香坂さん。独身時代は家を購入するという考えはなかったそうだが、家族を持つことでそれも変わったという。香坂さんが考える住まいの役割とは。
自分たちのライフスタイルに合った、中古の一軒家を購入

今の家は、13年ほど前に購入しました。それまで賃貸のマンションで暮らしていて、特別不自由に感じていたことはなかったのですが、息子が生まれてから気になることがいくつか。まず、あまり日当たりが良くなかったんですね。私と主人の暮らしであれば、2人とも昼間は仕事でほとんど外出しているので、そのことはそれほど気にならなかったのですが、子どもがいると、やはり条件が変わってきました。
日中、日が当たることはもちろんですし、子どもの遊ぶスペースも必要。そうなると、これまでの住まいでは、自分たちの生活と合わなくなってしまったので、住み替えることにしたんです。
何軒が見てまわるうちに、私と夫、そして幼い子どもで暮らすという生活スタイルにぴったりで、予算内に収まる今の家に出会いました。その時点で13年の築年数が経って
いましたが、状態も悪くなかったですし、外国人向け住居として建てられた家なので、こまごまとした仕切りがない開放的な作りも気に入り、即決。
入居する前に、床を張り替えたり、壁を塗り直したりはしましたが、部屋数や間取りはそのまま。ただ、バスルームがあっちにもこっちにも全部で3つもある!私たちにはそんなに必要ないので、クローゼットに改装しました(笑)。
手を加えることでさらに愛着の沸く住まいに

我が家の外壁は黄色なんです。最初はベーシックなベージュでしたが、主人の好みでこの色に。天気の良い日は、壁と空のコントラストがとてもきれいですよ。駐車場は茶色とベージュに塗ったり、絵を描いたりと、色々、手を加えています。
こうやって自分たちの好みに変えていくことで、その住まいにより愛着が沸くことは確かですね。賃貸ではなかなか難しいことなので、それができるというのも家を持つことの醍醐味かもしれません。
家具やインテリアはすべて、主人任せです。引っ越した当初から、ずっと60∼70年代のアメリカンテイストなので、わりと、さっぱりとしていますね。
唯一、私の担当スペースになっているのがキッチン。とはいっても、こだわりは、道具は最低限ということくらい。お皿も新しいものを買う前に人に譲ったりして、物を増やさないようにしています。
離れていても、家族のつながりを感じられる場所でありたい

私の幼いころの住まいはというと、最初は団地。そのあとは、父の故郷に建てた一軒家でした。でも、中学生のときにはすでに上京して、祖母の家で生活していましたから、実は実家で過ごした時間は、とても短いんです。
それに育ったその家はもうありません。同じ場所には、今は妹夫婦が新しい家を建てていますし、父と母もその近くに住んではいますが、どちらも私の生まれ育った家ではないから、遊びには行っても実家に帰ってきた、という懐かしさみたいなものはないんですね。
私自身、そういった生まれ育った家がないという感覚が分かるからこそ、彼らがいつでも安心して帰ってこられる場所を維持してあげたいと思いますね。
息子たちもいずれ進学や結婚をしてこの家から独立していくわけですが、何年たっても、ここが彼らの帰ってくる場所であって、ほっとできる空間にしていきたいですね。
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