Vol.24 阿藤快さん

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インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼ 各界でご活躍の方々に、家、住まいに、住み替えにまつわるお話を伺いました。インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼

Vol.24 2014/5/20更新

『賃貸でも持ち家でも、居心地が良ければどっちでもいいんじゃない?』 阿藤快さん

『賃貸でも持ち家でも、居心地が良ければどっちでもいいんじゃない?』阿藤快さん

profile
阿藤快(あとうかい)
1946年、神奈川県生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)を卒業後、劇団俳優座の舞台部に加入。その後、俳優に転身し数多くの映画・ドラマに出演。ドラマ「教師びんびん物語」で主人公の上司役を演じ一躍人気に。現在は旅番組やグルメ番組のレポーターとしてもおなじみ。2001年に「阿藤海」から、「阿藤快」に改名。

今は地方への移動にも便利な 都心に暮らしているという阿藤快さん。 とはいえ、家には執着もこだわりもないそうです。 海辺で育った子ども時代や大学生の頃の下宿生活、 隅田川沿いで暮らしていた頃のお話などもうかがいました。

相模湾を一望できる住まい。海とともに育った子ども時代

阿藤快さんの写真1
子ども時代を振り返る阿藤快さん

生まれは、神奈川県の小田原市。家は海岸沿いにあって、1967年に湘南バイパスができるまでは相模湾が目の前に広がっていましたね。砂浜も広かったから、当時は近所の子どもたちみんなで集まってはそこで野球をやって遊んでいたなぁ。それから、私の場合、試験勉強は机に向かってやらない。当日の早朝、家の前の砂浜を大きな声を出しながら何度も往復して教科書を暗記するんです。よく一晩で詰め込むことを「一夜漬け」と言うけど、私の場合は「朝漬け」。他の土地に住んでいたらこんなことはできないので、違う方法を考えていたでしょうね。居住環境によって遊び方も勉強の仕方も違うから面白いです。
 それから、以前は生まれ育った環境にちなんで芸名に「海」という漢字を使っていました。劇団俳優座の舞台部に入るとき、本名の「公一(こういち)」じゃ受からないと思ったからです。あまりに平凡でしょ? だから、「阿藤海」にしました。珍しい名前のほうが目に留まるからね、ぜったい。それでめでたく合格。だから、その合格は相模湾が導いてくれたんだなって思っていますよ。俳優座に入ったあとも、「君の名前は『うみ』か『かい』か、どっちだい?」とよく言われましたからね。顔を覚えてもらうきっかけになりましたよ。

窮屈だった豪邸での下宿と、新宿経由での通学で得たこと

阿藤快さんの写真2
大学生時代を思い出す阿藤快さん

大学に入学してからは都内で下宿生活。半年間くらいは実家から通ったけど、だんだんと面倒になって上京しました。そして、最初に住んだのは大学の学生課で見つけた、世田谷の豪邸。家の中の使っていない部屋を学生に貸し出していたのですが、きれいだし朝食も付くっていうんで条件が良かったから入居したんです。でも、朝早く起きて一緒に朝飯を食べなくちゃなんないってのは、学生にはしんどくてね。他人の家庭のペースに合わせて暮らすのはすこぶる窮屈で、結局半年ほどでそこは出てしまいました。
そして次に住んだのは杉並のアパート。世田谷だと学校から近いけれど、大学と住まいの往復だけになってしまう。せっかく上京しているのに、それがなんだか味気なくてね。都心を経由したほうが面白いんじゃないかと思い、少し離れたところに住みたいなと思ったんです。それで探していたら家賃も手頃で新築のきれいな物件が荻窪に見つかり、そこに移りました。ときは1960年代の後半、70年代安保闘争を控えていた時代。新宿西口地下広場には多くのサラリーマンや学生などが集まって、安保や政治の話をしたり、ギター片手に反戦フォーク・ソングを唄ったりしていた頃です。私は毎日、新宿を経由していたからその光景を目の当たりにするわけですよ。世田谷に住んでいたら、そういう世の中のありさまが見られなかったですから、いいタイミングで荻窪に引っ越したなって思いましたね。

住まいに執着はない。居心地がよければそれでいい

阿藤快さんの写真3
隅田川沿いでの暮らしを語る阿藤快さん

荻窪のアパートに3年くらい住んだあと、何度か引っ越しをして、結婚を機に隅田川の近くに移りました。落語家の古今亭志ん生さんが住んでいたっていう「なめくじ横丁」ってところに住んでみたくてね。ちょうど、今は東京スカイツリーが建った辺りかな。不動産屋さんに頼んでその近くのアパートを探してもらいました。その後も隅田川の近辺で2回引っ越し長年住みました。川が近くにあるっていうのはやっぱり気持ちがいいですよ。ごみごみしているところよりも潤いがある。良い環境だったけど、結婚して子どもも出ていったので他のところに移ることにしたんです。それが今の住まいです。どうせなら都心に住んでみようかと思ったくらいで、こだわって選んだわけじゃないのですが、住んでみると羽田空港にも東京駅にも出やすくて便利なところですよ。
もともと、物に執着がない性分のせいか、家を欲しいと思ったことはないんです。賃貸でいいかな、と。賃貸と分譲のどちらが損得っていう話もあるけれど、何よりも家っていうのは心地よく住めることが大切じゃないかと思いますね。俳優は生涯現役だから、僕はやっぱり利便性のほうを優先するかな。都心には都心の良さがあるから、多くのことを求めすぎない。自然に触れたければ旅をすればいいしね。

こぼれ話

旅番組のレポーターとして日本各地をまわることが多い阿藤さん。行った先々では特産物を購入してくることが多いそうです。中でもコレクションとなっているのが、塩。「『塩』とひと言でいっても千差万別。その土地ならではの旨みがあって、興味深いんです」。

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