Vol.64 本間朋晃さん

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インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼ 各界でご活躍の方々に、家、住まいに、住み替えにまつわるお話をうかがいました。 インタビュー 私のいえ ∼すまいの履歴書∼

Vol.64 2023/06/05更新

庭付き一戸建ての理想を叶えた現在の自宅。家を持ったことで毎日に張り合いができました。

庭付き一戸建ての理想を叶えた現在の自宅。家を持ったことで毎日に張り合いができました。 本間朋晃さん

profile
本間朋晃(ほんま・ともあき)
1976年、山形県東根市生まれ。アニマル浜口トレーニングジムを経て、97年、大日本プロレスでデビュー。いくつかの団体を経て2006年、新日本プロレスにフリー参戦し、極悪集団G・B・Hに加入。他メンバーが脱退する中、ただ1人G・B・H残留を選択。真壁刀義とのタッグで挑んだ、『WORLD TAG LEAGUE 2015』で初優勝。翌年には、初の2連覇を達成。2017年3月3日、沖縄県立武道館での6人タッグの試合中、首を負傷。中心性頸髄損傷と診断され長期欠場を余儀なくされるものの、翌年6月、地元の山形ビッグウイングでの8人タッグで477日ぶりに奇跡の復帰を果たす。主なタイトルはIWGPヘビー級タッグ王座、WORLD TAG LEAGUE 2015、2016優勝。

大怪我を経て奇跡的な復活を遂げたプロレスラーの本間朋晃さん。デビュー前から駅や道場の近くにこだわり、四畳半のアパートからタワーマンションまで都内近郊を転々としてきたのだとか。結婚して郊外の戸建てに落ち着くまでの住まいの変遷を伺いました。

下町から高級住宅地まで都内を転々と。物が少ないから引っ越しも身軽に

本間朋晃さんの写真1
3畳からタワマンまで、数々の引っ越しの変遷を語る、本間朋晃選手。

地元の山形から上京して、最初にひとり暮らしをしたのが高校を卒業した時でしたが、それから今の家に落ち着くまで、振り返るとずいぶん、引っ越していますね。
上京したのは、プロレスラーを目指していた高校卒業後です。最初に住んだのは、文京区の根津にある会社の寮でした。3畳一間の3食付き。根津神社や駅から近く、落ち着いた下町風情の良い所でした。そこに1年間住んで働きながら、アニマル浜口ジムで修行を積み、2度目のプロテストを受けて合格!地元に帰って、みちのくプロレスに入団したのですが…すぐに逃げ出してしまったんです。当時はまだ精神的に弱く、自分に失望して1週間寝込みましたが、「このままじゃ終われない!」と、また東京に戻りました。
もう寮には住めないので、文京区の向ヶ丘の家賃1万5千円、四畳半一間、風呂なし、共同トイレという所を見つけ、一人暮らしを始めました。2階建てで玄関が1つの、いわゆる下宿スタイルのアパート。「1年やってだめだったら実家に戻る」という条件で、再び修行に明け暮れ、1年後に晴れて大日本プロレスに入団しました。
それからの3年ほどは横浜市で寮生活です。15畳くらいの大部屋に10人で雑魚寝。自分のスペースは布団を敷く1畳半くらいで、プライバシーも何もあったもんじゃないんですが、無我夢中だったので全然、苦じゃなくて、むしろ楽しい生活でしたね。褐色の肌にあこがれて、近くの川べりで日焼けしたのもいい思い出です。
その後、大日本プロレスを退団し、目黒駅に近い家賃7万円の新築ワンルームマンションに住みました。駅から近いことにこだわって探した物件でしたが、相場よりは割安だし便利だし、気に入って5年ほど住んだかな。仲間と生活を共にする寮生活も大好きなんですが、東京でワンルームって何かカッコいいじゃないですか。「都会の人になった!」と思いました(笑)。
全日本プロレスを経て、新日本プロレスに入団した頃にはプロレスラーとしての知名度も上がり、収入もそれなりにアップしました。それで、道場に近いという理由で松見坂に引っ越したんです。自分ではさほど意識していないのですが、けっこう良いところを選んでいますね(笑)。
間取りも1DKと少し広くなって快適に暮らしていたのですが、なんと上の階が火事になってしまい、引っ越しを余儀なくされたんです。次に住んだのは、五反田駅に近い家賃25万円の2LDK。ついにタワーマンションです、2階でしたけど(笑)。火事の補償があったので、引っ越し費用がかからなかった分、ちょっと背伸びをしてしまいました。
6年住み、それなりに楽しかったのですが、でも相当に無理をして頑張っていたとも思います。公私ともに生活が変わるようなことが起きたタイミングで、「こんな住まいは、身の丈に合っていないのでは?」と我に返りました。一度上げた生活水準は下げられないとよく言われますが、僕は全然平気。物を増やさない主義なので、荷物も少なく身軽ですから、生活を切り替えることに全く抵抗はありませんでした。

怪我から復帰し手に入れた庭付きの戸建て。ふとした出合いで購入を決意

本間朋晃さんの写真2
本間朋晃選手を献身的に支えてくれた奥様への感謝を語る、本間朋晃選手。

初心に返るべく、人生を見直して、タワーマンションから一転、川崎市内で家賃5万円の1Kで暮らし始めました。道場まで近いし、生活している実感があって、遅く来た青春みたい(笑)。十分に快適でした。
でも、2017年に中心性頚髄損傷の大怪我をしたことで人生が一変しました。
3ヶ月半の入院中、まだ結婚する前でしたが、嫁さんがつきっきりで看病してくれました。僕が思っていた以上に容態は深刻で、彼女は主治医から「このまま寝たきりになるかもしれない。経過が良くて車椅子生活」と言われたそうです。でも僕の前ではそんなことを一切言わず、常に陽気に笑っていました。その笑顔にどれだけ救われたことか。
退院した日は、彼女に付き添ってもらって川崎の部屋に帰ったのですが、3ヶ月以上放置していた室内がゴキブリだらけで、「とても住めない!」と、速攻で川崎市内の2LDKに引っ越しました。
その後の療養生活や苦しいリハビリも、いつも明るい彼女のおかげで、精神的に落ち込むこともなく乗り切れました。彼女は、体が満足に動かせなかった僕と結婚することを決めた、本当に心の強い女性です。どれほど感謝しても足りません。
彼女の献身に支えられて、2019年にリングへ復帰しました。戸建て住宅のチラシがポスティングされていたのがちょうどその頃です。「ちょっと行ってみようか?」と気軽な気持ちでしたが、実際にモデルハウスを見てみると「やっぱり庭付きの戸建てはいいね!」と買いたい気持ちがむくむくと湧いてきて。道場に近く、日当たりが良くて庭がある、と理想的だったんです。ただ、駅から遠かったんですが、バスもあるからなんとかなりそうだな…と、ちょっとみるだけのつもりが、すっかり生活の具体的なシミュレーションをしていました。
同じ地域に16戸くらい分譲住宅が建っていたので、全部、見に行きました。同じような条件の住宅でも、実際に見比べてみると気になる違いがあるものですね。庭付きと言っても、“ちょっと土がある”程度の小さな庭だったり、グルニエ付きとうたっていても、床面積の3分の1程度だったり。今の家を選んだ決め手は、まず白が基調の建物でフローリングの色が気に入ったことと、グルニエが最大面積付いていたことです。駐車スペースの動線や、周辺の地形、庭の大きさ、生活面での実用性などいろいろ吟味して、ここを選びました。

掃除や手入れは思ったより大変。それ以上に家が活力を与えてくれる

本間朋晃さんの写真3
一戸建ての持ち主となっていっそう気持ちが引き締まると語る、本間朋晃選手。

家を買うにあたって、僕のこだわりは日当たりと庭くらいで、あとは全て嫁さんに任せました。棚を増やしたり、床をコーティングしたり、僕には気が付かない部分なので。グルニエだけでなく、各部屋にクローゼットがあり収納が多いところが彼女は気に入っているようです。扇風機など場所を取る季節家電も片付くので、家の中がスッキリします。僕はもともと荷物が少ないので、収納されているのは、ほとんど彼女のものなんですけどね(笑)。
マンションに住んでいた時は、お隣と顔を合わせることがあまりなかったんですが、ここは分譲戸建てなので、近所の方とお付き合いがあります。回覧板があったり、掃除当番が1年半に1回くらい回ってきますが、若いご夫婦が多く、同じ年代のお子さんも多くいて、すぐ近くに子どもが遊べる公園もあります。
風もたっぷり入ってきますが、その分、砂や土が入ってきて、気を抜くと家の中がざらついてしまうんです。嫁さんが掃除をしっかりやってくれるので、築5年になりますが、新築時のきれいな状態を保てていると思いますよ。
想定外だったのは、庭付きがいいと思って住んでみると、雑草はすぐに生えてくるし、予想以上に手入れが大変なこと。広い駐車場や玄関までの通路は枯れ葉がたまりやすくて、家の外も掃除をこまめにやらないといけない。でも、そういう面倒も憧れの一戸建てだからこそ。朝は「ホーホケキョ」なんて声が聞こえる。都会過ぎず、田舎過ぎず、最高の住まいですね。

2年前には子どもが生まれて3人家族になりました。一国一城の主として仕事を頑張るモチベーションになっています。一方で、自宅は僕が唯一安らげる場所。日当たりのよい明るいリビングでくつろぎながら、こうやって家族3人ずっと笑って暮らせればいいな、としみじみ考えるようになりました。実は僕、家ではほぼトレーニングをしないんですよ。今は子どもの笑顔にパワーをもらっています。どんなに体を酷使していても、帰ってきて「パパ~」と抱きつかれたら、それだけで疲れも吹っ飛んじゃいます。あとは睡眠をしっかり取って、朝起きれば「よし、今日も頑張るぞ!」と気合十分です。超人ですから!

こぼれ話

念願の庭付き戸建てを手に入れ、「本当に快適な暮らしができています」という本間選手。唯一の誤算は、「芝生の手入れとか、草むしりとか、想定してなかったです(笑)」とのこと。練習で着用したシューズが庭に干してありました。本間選手お気に入りのゴールドが芝生に映えます。

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