不動産トップ フォトコンテスト2019 入賞作品(第6回)
陶山 竜平 さん (兵庫県)
「一閃」
たいまつを持って上から下りてくるところを面白いアイデアで撮りましたね。動いている人が見えないので、かなりのスローシャッターだと思うのですが、炎が不思議な火の玉のようで、それが動いているかのように見えます。お祭りをやっているといろいろな魂が現れてきて、それがいろいろな動きを見せているのではないか、などと想像をかき立ててくれます。(高砂氏)
三村 信昭 さん (神奈川県)
「僕らの季節」
こういう写真を撮りたいと思っても、僕には撮れないので、ただただびっくりしました。まわりには、こんなにほかの虫もいて、稲の上っていうのはずいぶんとにぎやかなのだなぁという別の興味もわいてきました。写真を見ていると羽音が聞こえてくるようです。僕はショートフィルムでこういった世界を撮ったら面白いだろうなぁ、不思議だろうなぁという思いを抱くことができました。(椎名氏)
堀 晃一郎 さん (福岡県)
「秋の目覚め」
とても自然な作品だと思いました。応募作はドラマチック性を強調した仕上げの写真が多かったのですが、この作品はあえて自然さを前面に出されているのではないかとも感じます。それが、かえって目を引いたように思います。朝日のきれいなオレンジ色の光と、やわらかく静寂な感じが、まわりまで静かにさせるかのような、気持ちのよい空気が伝わってくる一枚だと思いました。(伏見編集長)
古田 尚人 さん (北海道)
「大切な人、幸せな時」
この作品を拝見したとき、若い感性を想像しました。全体にパステルトーンを意識されていて、とても軽やかです。少しハイキートーンに持っていったことで、全体が明るく軽やかで、風を感じます。とくに空の雲の様子から、横風を感じるような、さわやかで素敵な作品に仕上がっています。若い感覚にあふれていて、とてもよい作品です。(織作氏)
志村 治彦 さん (東京都)
「空の眼」
この写真は、並べられた多数の作品の中からパッと目についた一枚です。全体的に不思議な光景です。なんだかゴッホが描いていた油絵のような気配もあります。この作品のように、ときどき太陽のまわりに黒い幕が出ることがあります。これは天気がこれから悪くなるときの変化らしいのですが、それをしっかりと捕まえています。下に人が写っているのも効果的で、僕はグランプリにしたいなと思った作品です。(椎名氏)
岩田 陽 さん (大阪府)
「Breath of the wind」
朝焼けの時間帯だそうです。紅葉もきれいです。そこに雲海があって、その雲が下から風や上昇気流で持ち上がってきて、紅葉の木を見せたり、消し去ったりするシーンがあったのではないかと思います。都会にいたら想像もつかないことが、山の上ではしょっちゅう繰り広げられているのだろうと想像させてくれます。とても美しいシーンを見せてくれました。(高砂氏)
谷内 浩 さん (三重県)
「帰り道」
いい光ですね。お祭りのときに撮っていらっしゃるのですが、まずアングルがとてもよいです。これが低い位置なら、道の流れが見えません。少し高い位置から撮ったことによって、道がずうっと向こうに流れていくパースペクティブになっています。本来は嫌われるはずの電柱や電線に夕日が当たって、いい具合のラインを出していて、夕日に向かってみんなが走りだしているようでもあり、映画のワンシーンのような作品だと思いました。(織作氏)
餘野 照彦 さん (大分県)
「金鱗湖の朝」
鳥居を撮った作品はたくさんありました。そのなかで、この作品が目を引いたのは、やはり鳥が1羽、ちょうど鳥居に降りようとしている瞬間を捉えているからだと思うのです。この場面が起こることを知っていて、がまん強く待って撮られた作品だと思います。ほかの作品と違って動きがありますし、背景に感じられる物語も美しいと思いました。(伏見編集長)
水島 智子 さん (福岡県)
「激雷」
日本海の荒れた海を表現したとのことですが、まさにその感じが出ています。手前の岩には人工の光が当たっているのかもしれませんが、それが岩と波を照らしていて、荒れている日本海という感じを醸し出しています。背後に光っている雷も同時撮影なのでしょうか。波の雰囲気や雲によく合っています。この作品は、一目見てわっと心に響いてきた作品です。(高砂氏)
柳楽 航平 さん (北海道)
「赤い橋のある街で」
まるでキツネのポートレートのような一枚だと思いました。中央でまっすぐこちらのカメラを向いている、キツネの強い目線が気持ちいい作品です。後ろに赤い鉄橋が写っていて、それがこの町の特徴でもあるようです。人が暮らしているところにキツネが共存している感じが伝わってきて、素敵な写真だと思いました。(伏見編集長)
松尾 和敏 さん (福岡県)
「慟哭」
山頂で雲がわき立っている様子をモノクロで捉えた一枚です。よく見る場面ではあるのですが、とても階調が豊かで、雲の柔らかい雰囲気が伝わってくる写真だと思いました。モノクロで撮られていることでかえって、山並みの美しさや雲の美しさが際立っていて、目を引く作品になっています。(伏見編集長)
山崎 寛 さん (高知県)
「真夜中の森にて」
写真の中で光っている「椎(しい)の灯火茸(ともしびだけ)」は、夜光のキノコです。大きいものと小さいものがきれいに並んでいて、かわいいですね。その後ろは月光が何かに反射しているのか、きれいにキラキラとボケて、輝いています。構図もよいですし、僕らが寝ている間に、森の中でこんなにキラキラと輝いている世界があるのだ、ということを教えてくれる作品です。(高砂氏)
小野寺 千賀子 さん (岩手県)
「赤いドレスを纏った雪の国のお姫様」
僕は、やはり物書きなので、写真を見ながらどんなタイトルをつけるのかが気になります。この写真は「赤いドレスを纏った雪の国のお姫様」というタイトルがつけられています。それではじめて、下の赤と青の列車が、雪山の裾を走っていることに気がつきました。とてもメルヘンチックな、しかし鉄道ファンもこういう静かな、暖かい冬のような写真を撮るんだなぁと感心しました。(椎名氏)
板橋 毅 さん (宮城県)
「黄金に輝く」
小泉 次郎 さん (愛媛県)
「通学路」
田代 哲男 さん (福岡県)
「桜と光の光跡のコラボ」
川野 元之 さん (大分県)
「The Life Scene」
長谷川 裕二 さん (長崎県)
「平和の街の黄昏」
菅 初雄 さん (愛媛県)
「想い」
谷 八紘 さん (京都府)
「雨あがりの池」
奥村 卓士 さん (大阪府)
「格別になった日」
宮崎 純 さん (大阪府)
「人類の飛躍」
宮下 裕道 さん (京都府)
「祝福」
佐藤 章 さん (北海道)
「影絵」
清野 智子 さん (東京都)
「冷たいレース」
安彦 嘉浩 さん (北海道)
「過去との出会い」
高見 その子 さん (兵庫県)
「空に向かって」
有馬 猛 さん (鹿児島県)
「下町の唄」
檀林 正浩 さん (京都府)
「山中湖沖浪裏」
大西 杏奈 さん (東京都)
「白い世界」
杉浦 浩 さん (愛知県)
「春の夜」
中川 湧輝 さん (鹿児島県)
「藻藻藻」
髙橋 智恵 さん (千葉県)
「この広い畑を3人で!」
長嶺 秀昭 さん (大阪府)
「今も昔も変わらぬ景色」
平澤 勇斗 さん (北海道)
「虹」
秋本 哲志 さん (東京都)
「明日へ」
高橋 敬二 さん (愛媛県)
「悠久の丘」
中村 靖彦 さん (愛知県)
「浜名大橋に日の出」
今井 好美 さん (神奈川県)
「駆け抜けて」
上田 達哉 さん (北海道)
「日暈と鯉のぼり」
川出 尚志 さん (東京都)
「水鏡のSL」
中野 富茂治 さん (石川県)
「見附島と天の川」
三木 章央 さん (香川県)
「落ち葉のノクターン」
大野 隆 さん (青森県)
「秋の朝」
町田 和義 さん (長野県)
「「山の中の宝石箱」」
蔦谷 雄介 さん (東京都)
「北の大地」
二井 泰弘 さん (神奈川県)
「森は見ている」
泉田 智宏 さん (埼玉県)
「雷雲」
佐藤 義彦 さん (兵庫県)
「想像を超える景色に出会える。」
井関 大地 さん (京都府)
「ShineRoad」
大石 達 さん (島根県)
「領域」
竹中二郎 さん (兵庫県)
「春の海」
鈴木 是清 さん (栃木県)
「湖上冬舞台」
尼崎 雅浩 さん (北海道)
「春楡の朝」
長 吉秀 さん (福岡県)
「波の妙技」
岡田 弥生 さん (東京都)
「After」
田中 善 さん (兵庫県)
「出漁」
中野 正芳 さん (埼玉県)
「静寂」
松下 昇太郎 さん (神奈川県)
「星降る夜に」
財津 英司 さん (大阪府)
「Symmetrical Station!」
吉野 渡 さん (愛知県)
「楽しい撮影会」
上島 有貴 さん (富山県)
「光へ続く道」
大川 正仁 さん (香川県)
「月光の海」
堀田 薫美 さん (広島県)
「滝の糸」
澤田 晃一 さん (愛知県)
「ため息も凍る-25℃の夜」
黒川 陽介 さん (神奈川県)
「hello!!」
高群 純一 さん (福岡県)
「朝焼け」
齊田 将一 さん (福岡県)
「夏の音色」
田中 一輝 さん (埼玉県)
「BLUE」
保科 真彦 さん (大阪府)
「雨上がりの春の朝」
塚田 泰平 さん (千葉県)
「只見線の雪景色」
筒井 章 さん (静岡県)
「雲海の彩り」
藤井 美帆 さん (埼玉県)
「にげろー」
長岩 典子 さん (栃木県)
「白い太陽」
松田 修 さん (神奈川県)
「母さん、ぼく出来てる?」
與座 アンドゥル さん (沖縄県)
「海亀の散歩」
前佛 誠 さん (神奈川県)
「秋の湘南」
松田 好申 さん (石川県)
「願いがかなった日」
関 智恵子 さん (福岡県)
「牧場の朝」
織作峰子 氏(写真家)
石川県生まれ。1982年大竹省二写真スタジオに入る。
1987年独立。世界各国の美しい風景や人物の瞬間を撮り続けている。
写真集に「BOSTON in the time」「TURKEY」「光彩上海 Colors of Shanghai 」「SWISS 光と風」など。
大阪芸術大学教授 写真学科学科長。
高砂淳二 氏(写真家)
写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。
海の中から、生き物、風景、虹、夜空まで、地球全体をフィールドに、世界中の国々を訪れ撮影活動を行っている。
「PLANET of WATER」「Dear Earth」「night rainbow」「ASTRA」ほか著書多数。
海の環境NPO法人"OWS"理事。
椎名誠 氏(作家)
1944年東京都生まれ。作家。1979年より小説、エッセイ、ルポなどの作家活動に入る。
これまでの主な作品は『犬の系譜』、『岳物語』、『アド・バード』、『中国の鳥人』、『黄金時代』など。
写真と文章の本に、『アサヒカメラ』の連載をまとめた『雨の匂いのする夜に』、『五つの旅の物語』、『ONCE UPON A TIME』など。
アサヒカメラ編集長 伏見美雪 氏
「日本の風景」をテーマに36,262点と多くの作品をご応募いただいた第6回住友不動産販売STEPフォトコンテスト。
審査員の織作峰子氏、高砂淳二氏、椎名誠氏、アサヒカメラ編集長 伏見美雪氏による厳正なる審査を勝ち抜いた上位入賞作品の講評を動画でご覧になれます。
回を重ねるごとに作品のレベルが向上し、難航した審査。一次審査を通過した作品をすべてプリントし、弊社会議室にならべ審査会を開催しました。動画の前半部分では審査会の様子もご覧いただけます。