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三幸、都心オフィスの空室率に底打ち感

　東京都心における19年第2四半期（2Ｑ）のＡクラス（級）ビルの月額坪当たり賃料（成約ベース）が、約11年ぶりに4万円を超えたことが三幸エステートの調査で分かった。都心のＡ級ビル（延床面積1万坪以上、基準階面積300坪以上、築15年以内）の賃料は前期比2659円増の4万1392円、空室率は0.3ポイント増の0.9％と需給がタイトな状況。ただし、空室率は3期連続で1％を割ったものの、「前期の0.6％で底を打ち、今後上昇に転じる可能性がある」（同社）。
　企業らの旺盛な出店・増床意欲を反映し、都心ではＡ級ビルの空室率が17年1Ｑから下がり続けてきたが、3期ぶりに上昇に転じた。広い空室を残したまま大型ビルが竣工したことや、テナントの移転に伴う2次空室が多く生じたことなどが主因とみられる。Ｂ級ビル（基準階面積200坪以上）の賃料は1297円増の2万2609円、空室率は0.1ポイント増の0.7％と、Ａ級ビル同様に上昇した。Ｂ級ビルの空室率が上がるのは11期ぶり。同社はＢ級ビルの空室率も前期の0.6％で下げ止まった可能性があると指摘している。

（提供：日刊不動産経済通信）