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総務省、空き家数2.9％増849万戸

空き家率最高は山梨、埼玉・東京は下位

　総務省は9月30日、全国の住宅・世帯数や住居の面積、空き家の割合などを集計した「18年住宅・土地統計調査」の結果をまとめた。住宅総数は前回（13年）調査時点よりも2.9％多い6240万7000戸。空き家の数は同3.6％増の848万9000戸と、住宅の増加率をやや上回るペースで空き家が増えた。住宅総数に占める空き家の割合（空き家率）は0.1ポイント増の13.6％と過去最高値に。空き家率が高い上位3県は山梨（21.3％）、和歌山（20.3％）、長野（19.6％）。下位3都県は埼玉（10.2％）、沖縄（10.4％）、東京（10.6％）の順だった。
　調査結果は4月に公表した速報値の確定版。調査によると総世帯数は3.0％増の154万9000世帯。空き家の数は4月の速報値に比べ2万9000戸増えた。住宅の所有形態は、持ち家が3280万2000戸で、住宅総数に占める割合は0.5ポイント減の61.2％。持ち家比率は83年の62.4％がピークで、その後は60％前後を行き来している。一方、借家数は1906万5000戸で住宅総数に占める割合は0.1％増の35.6％。住宅1件当たりの延床面積は、戸建ては126.63㎡と5年前よりも2㎡縮小し、共同住宅は51.14㎡と2.23㎡拡大した。共同住宅の面積は同年以降、右肩上がりを続けているが、戸建ての面積は93年以降、初めて前年実績を割った。
　持ち家の取得方法は「新築（建て替え除く）」が990万2000戸と最多で、「新築の住宅を購入」（738万9000戸）、「建て替え」（483万戸）などが続く。「中古住宅を購入」は483万3000戸で持ち家総数に占める割合は14.7％だった。

（提供：日刊不動産経済通信）