不動産ニュース

三鬼、都心オフィス賃料72カ月連続上昇

　三鬼商事は9日、19年12月時点の都心5区（千代田、中央、港、新宿、渋谷）における賃貸オフィスビル市況を公表した。平均空室率は前月比0.01ポイント減の1.55％とほぼ横ばい。平均賃料は140円増の2万2206円と72カ月連続で前月実績を上回った。
　12月は成約・解約の大きな動きがみられず、5区全体の空室面積もほぼ増減がなかった。新築ビルの空室率は4.82％（前月比0.04ポイント減）とやや減少した。新築ビル1棟が満室で竣工し、空室率をやや下押しした模様だ。一方、既存ビルの空室率は前月比同の1.49％。既存ビルの成約件数が小規模にとどまり、解約件数も少なかったことから空室率に変動がなかった。
　平均賃料は、前年同月（18年12月）との比較では6.31ポイント増（1319円増）と大きく上がった。旺盛なテナント需要を反映し、平均賃料は18年12月以降、緩やかに右肩上がりを続けている。同社によると都心5区では今年1年間に30棟（総延床面積53万6931坪）のオフィスが新たに供給される見通し。棟数は19年と同じだが面積は22万8000坪増えるという。

（提供：日刊不動産経済通信）