不動産ニュース

スマホ完結賃貸サービス、利用意向7割

イタンジ調査、契約時は書類記入が面倒

　イタンジは、スマートフォンで完結する賃貸住宅サービスに関するアンケート調査を行い、非対面型のスマホ完結の賃貸サービスの利用意向は70％超となった。同調査は、賃貸住宅を借りた経験のある首都圏在住の20～49歳の男女309人にインターネットで実施した。
　スマホで賃貸住宅の物件探しから内見予約、入居申し込みまでを完結するサービスについて、「利用したい」と回答したのは70.6％。一方、回答者が実際に経験した物件探しは、すべての工程で「不動産店舗に行った、もしくは不動産営業マンが同行した」が約60～80％と最も多く、入居希望者のニーズがあるのに、現状ではサービスが提供できていないと分析する。インターネット上で物件探しや内見予約をした時間帯では、平日の通勤・通学・移動中の時間や、平日の休憩時間と隙間時間、休日では隙間時間が多く、あらゆる時間帯の「ちょっとした隙間時間」を利用しており、物件探しとスマホの親和性が高いとする。
　内見時の不満点では「不動産会社担当者との日時調整が面倒」が最も多く、「内見前に入居者が決まり、内見できなかった」「自分のペースで内見できなかった」「物件周辺の散策時間が取れなかった」が続いた。この結果から、「入居者は希望した日時に、早く内見がしたく、自分のペースでじっくり見たい」という需要がうかがえると分析した。入居申し込みや契約時の不満点では、最も多かったのが「入居申し込みや契約に必要な書類の記入が面倒」で、「保証会社や家財保険など複数の申込書を記入するのが面倒」「説明や契約のためだけに不動産会社に足を運ぶのが面倒」が続いた。

（提供：日刊不動産経済通信）