不動産ニュース

3月の中古マンション成約数は2ケタ減

東日本レインズ、都区部10.8％ダウン

　東日本不動産流通機構（東日本レインズ）は10日、3月の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏の中古マンションの成約件数は前年同月比11.5％減の3642件となり、3カ月ぶりに前年同月を下回った。前年同月比で2ケタ減となるのは、消費増税後に台風などの影響があった昨年10月以来。3月としては直近10年間で、上から7番目の水準。
　エリア別に成約件数をみると、すべての地域で前年同月割れ。東京都区部と横浜市・川崎市、埼玉県は2ケタ減となった。東京都全体では9.1％減の1930件。このうち東京都区部は10.8％減の1567件で、多摩は1.1％減の363件だった。神奈川県全体では15.7％減の862件。このうち横浜市・川崎市は18.6％減の618件、神奈川県他は7.6％減の244件。そのほか、千葉県が7.4％減の437件、埼玉県が17.1％減の413件となった。
　成約㎡単価は0.2％上昇の54.05万円で、14カ月連続で前年同月比を上回った。一方、前月比では1.3％のマイナスとなった。成約価格は0.03％下落の3489万円で、14カ月ぶりの前年同月割れとなった。新規登録件数は8.4％減の1万6910件と、7カ月連続で前年同月を下回った。在庫件数は3.3％減の4万6192件と、4カ月連続の前年同月割れとなった。
　中古戸建ては成約件数が3.0％減の1309件で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。エリア別でみると、東京都区部と埼玉県を除く各地域が前年同月割れとなった。成約価格は2.8％下落の3094万円だった。

（提供：日刊不動産経済通信）