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三鬼商事、東京のオフィス空室率横ばい

　三鬼商事がまとめた4月末時点のオフィスビル市況によると、東京都心5区（千代田、中央、港、新宿、渋谷）の平均空室率は前月比0.06ポイント増の1.56％、月額坪当たり平均賃料は226円増の2万2820円となった。空室率は2カ月連続、賃料は76カ月連続で前月実績を上回った。新型肺炎の影響は顕在化していないものの、「成約の動きは全国的に停滞している」（同社）という。
　東京都心5区における新築・既存ビルの空室率は、新築が0.34ポイント増の3.31％、既存が0.05ポイント増の1.50％。新築ビル1棟が募集面積を残して竣工したほか、既存ビルでも小規模な解約の動きが出た。賃料は新築が293円減の3万1391円、既存が221円増の2万2594円に。既存ビルの賃料は前年同月実績との比較では1584円増と大幅に値上がりした。
　東京以外の空室率は、大阪が前月比横ばいの2.00％、名古屋が0.01ポイント減の2.26％、福岡が0.06ポイント増の2.26％などと小幅な動きにとどまっている。

（提供：日刊不動産経済通信）