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三幸、東京Ａ級オフィス賃料4万円割れ

　三幸エステートは、東京都心と周辺における20年第1四半期（1Ｑ）のオフィス市場動向を公表した。Ａクラスビル（延床面積1万坪以上）の成約ベース坪当たり賃料は前期比3503円減の3万8739円となり、2期ぶりに4万円を割った。空室率は前期比横ばいの0.6％と6期連続で1％を下回った。都心周辺では品薄状態が続いているものの、一部の借り手の賃料負担力が弱まっており、「賃料は4万円前後で天井打ち」（同社）になりつつある。
　東京都心5区（千代田、中央、港、新宿、渋谷）とその周辺（五反田、品川、目黒、本郷など）のオフィス街で、1階面積100坪以上のオフィスビルの平均賃料と空室率を調べた。賃料はＡ級ビルが大きく下がった一方、Ｃ級ビル（1階面積100坪以上200坪未満）は1019円増の2万1152円と上昇した。Ｂ級ビル（200坪以上）もＡ級ビルと同様、580円減の2万1941円と値下がりした。空室率はＢ級が0.2ポイント減の0.4％、Ｃ級が前期比横ばいの0.6％といずれも低位が続く。新型肺炎の影響が出始めるのは2Ｑ以降になると同社は予想している。

（提供：日刊不動産経済通信）