不動産ニュース

私募リートの資産総額が3.7兆円に

ＡＲＥＳ調べ、投資法人数は35者に拡大

　不動産証券化協会（ＡＲＥＳ）がこのほど公表した「私募リート・クォータリー」によると、20年3月末で私募リートの投資法人数は前年同期と比べ6法人増え35法人、資産総額（保有物件の取得価格の合計）は5337億円（16.9％）増の3兆6953億円となった。
　物件数は137件増の918件、出資総額（投資口の払込金額の合計）は2兆2549億円。3カ月前の19年12月末と比較すると、投資法人数は3投資法人、資産総額は3026億円、物件数は83物件、出資総額は2114億円増えている。
　保有物件のアセットタイプはオフィスが42.5％、賃貸住宅が18.0％、商業施設が12.4％、物流施設が16.9％、ホテルが6.5％、その他が3.6％。3カ月前と比べ、オフィスが602億円、賃貸住宅が449億円、商業施設が404億円、物流施設が838億円それぞれ増えた。なお、今回の調査から「その他」から「ホテル」が独立して分類表示されている。物件数としては賃貸住宅が379件、オフィスが194件、商業施設が113件、物流施設が103件、ホテルが56件、その他が73件。
　投資家の分布は年金が20.3％、中央金融法人が27.1％、地域金融機関が36.8％、事業会社等が15.8％。3カ月前と比べると年金と中央金融法人、事業会社の割合が若干増え、地域金融機関の割合が微減となった。今回の調査からデータの提供を始めたのは、大和証券ロジスティクス・プライベート投資法人、ＤＲＥＡＭホスピタリティリート投資法人、第一生命ライフパートナー投資法人の3者。

（提供：日刊不動産経済通信）