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Ｃ＆Ｗ、都心オフィス空室率0.18ポイント増

　クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド（Ｃ＆Ｗ）は20年第2四半期（2Ｑ）の東京Ａグレード（級）オフィスの需給状況を公表した。東京都心5区の空室率は前期比0.18ポイント増の1.74％、募集賃料は0.61％減の3万8133円とやや弱含みになった。
　期末時点で賃料・空室率に大きな変動はみられないものの、都内ではオフィスビルの募集予定区画が増加傾向にあり、特に6月末時点で募集区画が大きく増えたという。新型肺炎の感染拡大に起因する景気後退で中小企業の倒産・業績悪化が加速しているほか、在宅勤務が普及してきたせいもあり、オフィス床の解約・縮小が顕在化しつつあると同社は分析している。 　年内に供給される予定のＡ級オフィスは12棟中9棟が竣工済みだが、成約率は高い水準だという。一方で年初にみられた移転や増床の動きは急減速しているという。このため同社は「オーナー側のマインドが強気から弱気トレンド入りする可能性が高い」と指摘。特に渋谷エリアで空室増加が急速に進むとしている。

（提供：日刊不動産経済通信）