不動産ニュース

不動研、東京都心ビル収益率が大幅低下

　日本不動産研究所は25日、オフィスビルのインカム収益率とキャピタル収益率を合わせた「総合収益率」（20年6月末時点）を発表した。東京都心5区に立地するオフィスビルの総合収益率は5.03％で、19年12月時点の9.71％から大きく低下した。
　都心5区のインカム収益率は4.83％で半年前の4.88％とほぼ横ばいだったが、キャピタル収益率は新型コロナの影響で半年前の4.83％から0.20％へと大幅に下がった。大阪市の総合収益率は8.09％（19年12月時点は17.87％）とさらに下げ幅が大きかった。内訳は、インカム収益率が6.52％（6.68％）、キャピタル収益率が1.58％（11.19％）となっている。調査は「ＪＲＥＩオフィス投資インデックス（ＪＯＩＸ）」として全国13都市を対象に、半期に一度実施している。インカム収益率とは純収益を期首の資産価格で除したもので、キャピタル収益率は期末の資産価格から期首の資産価格を引いたうえで、期首の資産価格で除した数値。

（提供：日刊不動産経済通信）