不動産ニュース

ホームステージング、95％以上効果実感

日本ＨＳ協会調べ、成約まで1カ月以内

　日本ホームステージング協会（杉之原冨士子・代表理事）は、ホームステージング（ＨＳ）サービスを導入している全国の不動産仲介会社や賃貸管理会社、個人オーナー、ホームステージング会社などを対象に行った実態調査の結果を「ホームステージング白書2020」で公表した。ＨＳの効果に関しては売買、賃貸ともに95％以上が効果があると回答した。
　実態調査は17年に開始し、今回が4回目。調査期間は20年9～11月。ＨＳの効果については、売買仲介や買取再販などの売買では「非常に効果があった」が52％、「多少は効果があった」が44％、「影響なし」が2％。賃貸では「非常に効果」が64％、「多少は効果」が32％、「影響なし」が5％だった。ＨＳ実施後の成約までの期間は売買・賃貸ともに「1カ月以内」が90％を超えた。売買・賃貸ともに「1カ月以内」が最も多く、「2カ月以内」と「2週間以内」が続いた。
　リフォームや不要家財回収、家具販売などを除いたＨＳにかかる費用は、売買では19年は「10万～20万円未満」が多数を占めたが、今回は「5万円未満」21％、「5万～10万円未満」21％、「10万～15万円未満」18％、「15万～20万円未満」14％と、比較的均等に広がった。賃貸では19年は「7万～10万円未満」が最多で家賃の約1カ月分だったが、今回は「3万円未満」が最も多く32％、次いで「3万～5万円未満」21％、「7万～10万円未満」14％、「5万～7万円未満」7％、「15万～20万円未満」7％など。同協会では、家具などは設置せず小物だけで費用をかけずに行う傾向が強くなったほか、ＶＲホームステージングの導入で費用が抑えられるようになったと分析する。

（提供：日刊不動産経済通信）