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三幸ら、都心オフィス成約は前年比6割

　東京都心5区にある大規模ビル（1フロア200坪以上）の昨年1年間の成約面積が、前年比62％の27.7万坪と大きく減ったことが三幸エステートの調査で分かった。コロナ禍で企業の賃貸借需要が落ち、建築中の大型ビルなどでリーシングが滞った。
　都心5区の大型ビル空室率は1月時点で前月比0.10ポイント増の1.68％と6カ月連続で上昇した。ただ同社の今関豊和チーフアナリストは「リーマンショック後に比べれば足元の空室率は依然として低い」とも指摘している。三幸が10日に公表した調査結果では、都心大型オフィスの潜在空室率は1月時点で0.15ポイント増の5.60％と12カ月連続で上昇。募集賃料は287円減の2万9634円と9カ月連続で下がった。三鬼商事の都心大型ビルを対象とする同じ調査でも、1月の空室率は0.33ポイント増の4.82％、賃料は153円減の2万1846円と需給緩和の傾向が続いている。

（提供：日刊不動産経済通信）