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三幸、都心3Qオフィス賃料は低位続く

　三幸エステートとニッセイ基礎研究所は東京都心における21年第3四半期（3Q）のオフィス需給動向を示す「オフィスレント･インデックス」を公表しました。延床面積1万坪以上などの条件に合うAクラス（級）･オフィスビルの成約ベース賃料は前期比398円減の3万4934円と4期連続で3万5000円前後が続いています。前年同期の3万8048円に比べると3000円以上も下がりました。空室率は前期比1.4ポイント増の3.3％と17年2Q以来、約4年ぶりに3％台に乗りました。
　都心では全等級のオフィスビルの空室率が3％を超えました。定期借家契約の比率が高いA級ビルの需給緩和が顕著ですが、空室率はB級ビルが前期比0.3ポイント増の4.3％、C級ビルが0.4ポイント増の4.0％といずれも増加基調です。C級ビルの空室率が4％台になったのは15年2Q以来6年以上ぶりです。ただ賃料の下落率は全等級で前期よりも数％ほど縮小しており、「賃料下落のペースが鈍化に向かう可能性もあります」（三幸エステート）としています。

（提供：日刊不動産経済通信）