不動産ニュース

売り物件登録数は30カ月連続で前年割れ

4レインズの活用状況、前月比では増加

　不動産流通推進センターは20日、全国の指定流通機構による9月のレインズシステムの活用状況をまとめた。売り物件の新規登録件数は、10万7802件（前年同月比2.5％減）で、前年割れが30カ月連続となった一方、前月比では18.8％の増加に転じた。総登録件数は31万2993件（8.9％増）で、前月比でも5カ月連続の増加がみられた。
　売り物件の新規登録を取引態様別にみると、媒介契約7万2307件（12.3％減）、売主3万3851件（26.8％増）、代理1644件（13.9％増）だった。媒介契約の内訳は、専属専任1万1246件（13.2％減）、専任媒介3万7327件（4.7％減）、一般媒介2万3734件（21.8％減）だった。
　売り物件の成約報告件数は、1万4831件（3.9％減）で、15カ月連続で前年同月を下回っているが、前月比21.7％の増加に転じた。物件種別では、マンションが28.1％増の5994件、一戸建ては20.8％増の3095件、土地は13.0％増の3095件となった。取引態様別では、媒介契約1万2489件で23.5％増、売主2280件で12.5％増、代理62件で40.9％増だった。地域別にみると全エリアで増加しており、首都圏は5481件の26.2％増、北海道は25.3％増で806件、近畿圏は3688件で24.7％増と大きな増加がみられた。
　賃貸物件については、新規登録件数25万2455件（24.5％減）で、7カ月連続して前年同月より減少した一方、前月比では12.5％の増加となった。成約報告件数は3万11件（3.1％）で前年同月より6カ月連続で増加となり、前月比でも16.0％増えた。

（提供：日刊不動産経済通信）