不動産ニュース

宅配ボックス設置など非接触の関心高い

RSC調査、売買でオンライン接客要望

　不動産情報サイトの運営企業で構成する不動産情報サイト事業者連絡協議会（RSC）は、22年の「不動産情報サイト利用者意識アンケート」の調査結果をまとめた。非接触への関心が高まり、利用したいサービスで売買では「オンライン接客」、賃貸は「IT重説」が、それぞれ約4割から「活用したい」という意向があった。求める設備では、対面の接触機会が減る「宅配（置配）ボックスの設置」が25.6％で最多。
　過去1年間にインターネットを通じて自身の住まいを賃貸・購入するために不動産物件情報を調べた人が対象。3月17日～6月14日の90日間に、1388人の有効回答を得た。物件を検索した人を対象に、今後の住まい探しで活用したい非接触型のサービスを尋ねると、賃貸は「IT重説」43.5％、「オンライン契約」39.5％だった。売買では、「オンライン接客」38.4％、「IT重説」38.0％。一方で「使いたくない」との回答は、賃貸で「オンライン内見」46.1％、売買は「オンライン契約」48.5％が最多。特に、売買で「オンライン契約」を「絶対に使いたくない」の回答は、16.7％と顕著に多く、不動産購入の契約は対面で行いたいという意向がうかがえた。
　物件を契約した人を対象に、物件の検討から契約の経緯の設問では、不動産会社への訪問数は平均2.6社（前年比0.1社増）。賃貸では平均2.1社（0.1社減）で、「1社」の割合が30.9％で最多だった。売買では、平均3.3社（0.3社増）で、「6社以上」が昨年より多い10.3％だった。住まい探しの期間の質問でも、賃貸では「1カ月未満」57.8％で昨年みられた長期化の傾向は落ち着き、売買は「6カ月以上」26.4％と時間をかける様子がみられた。

（提供：日刊不動産経済通信）