不動産ニュース

首都圏の中古マンション成約件数4カ月連続増加

―東日本レインズ、都区部は11.6%増加―

　東日本不動産流通機構（東日本レインズ）は10日、9月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成約件数は3,191件（前年同月比6.7%増）で、4カ月連続で前年同月を上回った。成約㎡単価は72.44万円（4.8%増）で41カ月連続、成約価格は4,618万円（4.5%増）で40カ月連続の前年超え。新規登録件数は1万7,006件（9.6%増）、在庫件数は4万6,291件（17.9%増）。

　中古マンションのエリア別の詳細は、成約件数で東京都区部が1,442件（11.6%増）と2ケタ増まで伸びた。横浜市・川崎市は541件（9.3%増）、多摩は319件（8.1%増）を始めとして、それぞれ増加した。千葉県のみ351件（6.4%減）で、前年同月を下回った。成約㎡単価では、東京都区部が103.21万円（3.2%増）で上昇を引っ張り、多摩の53.02万円（3.2%増）、横浜市・川崎市の62.45万円（2.7%増）なども上昇した。神奈川県他の41.55万円（1.4%減）で34カ月ぶり、埼玉県42.59万円（3.7%減）は40カ月ぶりに、それぞれ前年同月を下回った。

　中古戸建住宅は、成約件数が1,099件（2.2%減）で、21カ月連続で前年同月を下回った。成約価格は3,924万円（2.2%増）となり、8月の前年割れから反転の上昇をみせた。新規登録件数は5,944件（28.5%増）、在庫件数は1万8,975件（38.2%増）。エリア別に、成約件数で東京都区部の202件（11.0%増）、多摩の156件（7.6%増）を除いた3県で前年を下回った。成約価格は、千葉県の2,617万円（8.3%増）や横浜市・川崎市4,838万円（8.4%増）が上昇した。

（提供：日刊不動産経済通信）