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東京都心の空室率・賃料ほぼ横ばい
三幸エステートは10日、10月末時点の全国主要都市におけるオフィス需給動向を公表した。東京都心5区の大規模ビルは、空室率が5.14%(前月比0.07ポイント減)と小幅に低下した。共益費込の募集賃料は、坪当たり2万8,027円(27円減)だった。
エリア別の詳細をみると、渋谷区の空室率は20年9月以来に2%を割って1.90%まで低下した。今関豊和チーフアナリストは、渋谷駅周辺を始めとしたエリアについて「立地条件等と賃料水準のバランスが良好な既存ビルには品薄感が漂っている。新築ビルや建築中ビルへの引き合いも強く、エリア外からの流入もみられ、需要は非常に堅調」と分析した。
他の区の空室率は、千代田区が2.29%、新宿区も3.93%だった一方、新規供給が集中する港区は8.20%、中央区は前月より低下したが6.20%だった。募集賃料は、坪当たり2万8,000円前後の横ばい推移が続く。募集状況が改善したビルの一部に賃料を引き上げる事例もあるが、空き床を抱えるビルなどでテナント誘致へ条件を見直す動きが続いている。
(提供:日刊不動産経済通信)

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