不動産ニュース

既存マンション・戸建ともに成約件数が2ケタ増

―4レインズ4月動向、成約価格も上昇―

　不動産流通推進センターは、4月に売買の成約報告があった取引事例のうち、既存住宅に関する集計データを公表した。既存マンションの成約価格は3,922万円（前年同月比11.33％増）と2ケタ増だった。成約㎡単価は58.71万円（9.96％増）でほぼ10％の上昇水準。成約件数も6,207件（10.03％増）だった。既存戸建住宅は、成約価格が2,655万円（3.51％増）だった。成約件数は3,803件（15.80％増）で、2ケタの大きな増加をみせた。

　既存マンションは、10エリア全てで価格が前年から上昇。大都市を含む都市圏は、首都圏の5,095万円（12.25％増）、近畿圏の3,046万円（11.66％増）、九州・沖縄の2,443万円（12.22％増）を始め2ケタ増が多くあった。ただ、名古屋市を含む中部圏は2,372万円（1.58％増）の微増にとどまった。成約件数は、四国の48件（22.58％減）を除いて、首都圏の3,163件（9.60％増）を含む9エリアが前年より増加した。中部圏で408件（12.40％増）と2ケタ増だったほか、九州・沖縄は435件（27.57％増）で全国で最大の増加率となった。

　全国の既存戸建住宅は、成約価格で首都圏が4,117万円（3.99％増）、近畿圏が2,345万円（9.22％増）など6エリアで上昇した。一方で、中部圏の2,201万円（4.92％減）、九州・沖縄の2,038万円（1.12％減）、北海道の1,846万円（6.01％減）などは前年割れ。成約件数は、近畿圏の996件（3.86％増）と四国の57件（13.64％減）を除いて8エリアが2ケタ増だった。首都圏は1,129件（16.51％増）、九州・沖縄は306件（22.40％増）、中部圏が348件（25.18％増）など。

（提供：日刊不動産経済通信）