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新築中古マンション市場動向(2020年4月)
 
 

中古マンション市場動向



【主要都市別・中古マンション価格】
  2020年4月の首都圏中古マンション価格は、価格水準が高い東京都の事例シェア縮小に加えて周辺3県も軒並み弱含んだことで、前月比-1.3%の3,701万円と引き続き下落しました。都県別で見ると、東京都では+0.7%の5,139万円と再び上昇した一方で、神奈川県(-1.8%、2,863万円)や埼玉県(-2.3%、2,247万円)、千葉県(-2.0%、2,062万円)ではいずれも築古事例が増加しており、前々月と同等か若干下回る価格水準となっています。
近畿圏平均においては主要エリアが総じて弱含んだことから、前月比-0.7%の2,427万円と12ヵ月ぶりに反落しました。大阪府(-0.3%、2,626万円)や兵庫県(-2.1%、2,153万円)でも築古事例の増加により平均築年数がやや進んでおり、その度合いに比例する形で下落率も大きくなっています。
中部圏平均は前月比-1.2%の1,946万円、愛知県では-1.0%の2,075万円とそれぞれ再び下落しました。現水準に達した2019年以降は完全に上値が抑えられる展開となっています。




 


【4月の主要都市別・中古マンション価格】
  首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+1.1%の5,736万円と上昇し、前年同月比も+3%台を維持しています。また、さいたま市(+0.6%、2,698万円)も上昇に転じましたが、前年同月を上回る水準には至りませんでした。一方、横浜市(-0.7%、3,130万円)や千葉市(-2.6%、1,927万円)では平均築年数が0.5年以上進んだ影響もあり、それぞれ3ヵ月ぶりのマイナスを示しています。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+0.9%の3,420万円と3ヵ月連続で上昇し、前年同月比は+6%前後と高水準を維持しています。一方、神戸市では平均築年数が27.1年→28.3年と1年以上も進んだことから、-2.5%の2,223万円と比較的大きく水準を下げており、連続上昇も7ヵ月でストップとなりました。
名古屋市では前月比-1.3%の2,359万円と再び下落しました。前年同月の水準を上回り続けている東京23区や大阪市とは対照的に、年明け以降は前年同月比がマイナスで推移しています。



【首都圏・近畿圏主要都市中古マンション70㎡換算価格表】
※東京カンテイよりデータ一部抜粋
 
 


 
 

新築マンション市場動向



【首都圏のマンション市場動向】
  4月の新規発売戸数は686戸で、対前年同月(1,421戸)比51.7%減、対前月(2,142戸)比68.0%減になりました。
4月の地域別発売戸数は東京都区部420戸(全体比61.2%、前年同月比42.1%減)、都下45戸(同6.6%、73.4%減)、神奈川県136戸(同19.8%、55.6%減)、埼玉県74戸(同10.8%、39.3%減)、千葉県11戸(同1.6%、88.8%減)となっています。東京都のシェアは67.8%です。
新規発売戸数に対する契約戸数は541戸で、月間契約率は78.9%と前月の70.0%に比べて8.9ポイントアップ、前年同月の64.3%に比べて14.6ポイントアップとなっています。
即日完売はなく、フラット35登録物件戸数は632戸(全体の92.1%)でした。
4月末現在の翌月繰越販売在庫数は7,795戸で、2020年3月末現在の7,888戸に比べて93戸の減少でした。2019年4月末残戸数は7,748戸でした。


【近畿圏のマンション市場動向】
  4月の新規発売戸数は494戸で、対前年同月(852戸)比358戸、42.0%減、対前月(1,528戸)比1,034戸、67.7%減になりました。
4月の地域別発売戸数は大阪市部249戸(全体比50.4%、前年同月比43.2%減)、大阪府下80戸(同16.2%、61.9%減)、神戸市部20戸(同4.0%、75.3%減)、兵庫県下22戸(同4.5%、48.8%減)、京都市部5戸(同1.0%、91.2%減)、奈良県108戸(同21.9%、5,300.0%増)、滋賀県9戸(同1.8%、57.1%減)、和歌山県1戸(同0.2%、前年供給なし)、京都府下での発売はありませんでした。
新規発売戸数に対する契約戸数は385戸で、月間契約率は77.9%と前月の69.2%に比べて8.7ポイントのアップ、前年同月の75.9%に比べて2.0ポイントのアップとなっています。
即日完売物件は1戸(全体の0.2%)、フラット35登録物件戸数は262戸(同53.0%)でした。
4月末現在の継続販売在庫数は2,697戸で、2020年3月末現在の2,731戸に比べて34戸の減少でした。

【首都圏・近畿圏の新築マンション価格推移表(2017年4月~2020年4月)】
※不動産経済研究所よりデータ一部抜粋
 
 

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