不動産売却はどこがいい?不動産仲介会社15選と判断のポイントを解説
不動産売却に関する基礎知識 更新日付:2025.7.10

2025年5月時点の情報及び税制に基づいて記載しております。
不動産売却を成功させるには、信頼できる不動産仲介会社を見つけることが大切です。しかし、不動産仲介を扱う会社は数多く存在するため、「何を基準に選べばよいか分からない」と迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
この記事では、サポートを依頼する不動産会社を選ぶための判断基準を、5つのポイントに分けて解説します。不動産売却をご検討中の方、不動産会社選びに悩んでいる方はぜひご覧ください。
目次
不動産仲介会社を選ぶときの5つのポイント

不動産仲介会社にはそれぞれ違った強みがあるため、自分に合った依頼先を見極めるのが売却を成功させる重要なコツです。ここでは、不動産会社選びの基本として、次の5つのポイントに分けて解説します。
- 店舗が直営かフランチャイズ運営か
- 十分な売却実績があるか
- 地域の事情に精通しているか
- 丁寧にコミュニケーションを取ってくれるか
- 査定額の根拠をきちんと示してくれるか
店舗が直営かフランチャイズ運営か
不動産を取り扱う店舗の運営方法には、大きく分けて「直営」と「フランチャイズ運営」の2種類があります。
直営店は支社や支店に近いイメージであり、店長や従業員はその会社の社員である場合がほとんどです。一方、フランチャイズ運営は、本部(フランチャイザー)と加盟店(フランチャイジー)が契約を結び、本部のブランドやノウハウを利用して事業を行うビジネスモデルのことを指します。
運営方法を確認する理由は、直営店には「店舗間のネットワークが使える」「同じ会社なので、サービスの質が安定している」というメリットがあるからです。
十分な売却実績があるか
過去の売却実績は、その会社の基本的な実力やノウハウを見極める重要なポイントとなります。売却実績が豊富な会社であれば、不動産を高く売却するための知見やノウハウを持っていると考えられるため、売主の希望に合わせた質の高いサポートが期待できるでしょう。
売却実績を見極める際は、仲介件数の他に、社歴や利用者の口コミなども参考になります。また、一口に不動産会社といっても、実績の内容には会社ごとの特色があります。
「都市部のマンション売却に強い」「ファミリー向けの一戸建て売却を得意としている」など、それぞれに独自の強みが存在しているので、自身が売りたい物件に関する実績を細かく調べることが大切です。
地域の事情に精通しているか
不動産のニーズは、地域によっても異なる傾向があります。売りたい不動産が所在している地域の事情に精通した会社を選んだほうが、有益な売却活動を行える可能性が高くなります。
そのため、各会社が得意とするエリアについては、ホームページや企業情報などで調べておくことが大切です。また、査定依頼などで担当者とコミュニケーションを取る機会があれば、地域の動向や購入希望者の傾向を把握しているかも確認してみるとよいでしょう。
丁寧にコミュニケーションを取ってくれるか
不動産の売却には、依頼をしてから完了するまでに数ヶ月程度の期間がかかるのが一般的です。その間、担当者とは売り出し価格の設定や売却活動、購入希望者との交渉条件といったさまざまな事柄について話し合う必要があります。
そのため、「担当者とのコミュニケーションの質」も、売却を成功させる上で重要なポイントとなります。媒介契約を結ぶ前に、「コミュニケーション能力に問題がないか」「問い合わせに対するレスポンスが早いか」「遠慮なく質問しやすいか」「必要に応じて提案をしてくれるか」などの点で、担当者の能力をしっかりと見極めましょう。
査定額の根拠をきちんと示してくれるか
不動産の売却を複数の会社に依頼する際には、単に査定額だけを比較するのではなく、「査定額の根拠」を意識してチェックすることが大切です。
依頼を検討している会社については、査定額の根拠についても尋ねて詳しい説明を受けてみるとよいでしょう。信頼できる会社を見極めるには、「明確な根拠や計算内容を示してくれるか」「納得のいく説明をしてくれるか」を確認することが大切です。
不動産売却の仲介会社15選

不動産仲介の依頼先を見つけるためには、いきなり1つの会社に絞り込むのではなく、複数の候補に問い合わせを行った上で比較検討することが大切です。査定金額の根拠や、コミュニケーションの丁寧さは実際に問い合わせないと分からないので、問い合わせ先として気になる会社をいくつかピックアップしておきましょう。
問い合わせ先を選ぶポイントにはさまざまな考え方がありますが、会社の規模も1つの判断基準と言えます。ここでは、代表的な不動産会社を15社ピックアップします。
規模※ | ブランド名 |
---|---|
大手 | 住友不動産ステップ(旧:住友不動産販売) 東急リバブル 三井のリハウス 野村の仲介+ |
中堅 | 三井住友トラスト不動産 三菱UFJ不動産販売 みずほ不動産販売 三菱地所の住まいリレー 東宝ハウス 積水ハウス不動産 住友林業ホームサービス 大和ハウスリアルエステート 大京穴吹不動産 東京建物不動産販売 大成有楽不動産販売 |
※2024年度の仲介件数10,000件を超えるものを「大手」、それ以下のものを「中堅」と表記
住友不動産ステップの仕組みと特徴

住友不動産ステップは、1975年に設立された住友不動産販売が、2025年4月に社名を変更して誕生した会社です。2024年度の仲介件数は31,000件を超え、不動産仲介においてトップクラスの取引実績を持つことが大きな強みです。
ここでは、住友不動産ステップの特徴を3つご紹介します。
ポイント1:安心安全な取引をサポートする「ステップエスコート」
「ステップエスコート」とは、売却物件の魅力を高めたり、取引の円滑化を実現させたりするための以下のサービスの総称です。
戸建てクリーン | 一戸建ての室内清掃、または庭木のお手入れサービス |
---|---|
マンションおそうじ | マンションの水回り3点の清掃サービス |
空地草刈り | 専門スタッフによる空地の草刈り |
壁床ポイントリペア | 壁・床の小さな傷・へこみの簡単補修 |
プロカメラマン撮影 | プロのカメラマンによる室内の写真撮影 |
バーチャルステージング | CGによる居住中物件の家具消し・家具置きなどのイメージ加工 |
ホームステージング | 家具や調度品を用いてモデルルームのように演出 |
住まいの健康度チェック | 専門の調査会社による建物の状況調査 |
宅地測量(仮測量) | 現況の境界線の有無の確認や土地面積等の仮測量サービス |
他にも、有償の土地調査や建物調査、提携金融機関と連携した買い替え購入のサポート・相続税立替など、幅広いサポートを受けることが可能です。さらに、「住友不動産のふれあい+S」(会員制Webサービス)の加入者であれば、引き渡し後の「建物補修を一定額まで負担」や「設備トラブルの補修負担」といった手厚いアフターサービスも受けられます。
ポイント2:プレミアムマンションに特化した営業センター「マンションプラザ」
住友不動産ステップのもう1つの特徴は、マンションの取り扱いにおいて優れた実績を持っている点にあります。マンション売却における代表的なサービスが、プレミアムマンションに特化した営業センター「マンションプラザ」です。
マンションプラザでは、豊富な知識と実績を持つマンションのエキスパートにより、市況や物件個別の特徴にフィットしたきめ細やかなサポートが受けられます。また、マンションプラザが全国の営業センターのデータをもとに売却・購入ニーズを集約するため、スムーズなマッチングが期待できるのも利点です。
プロ買取一括紹介サービスの「ステップオークション」
「ステップオークション」とは、宅地建物取引業者を対象とした入札形式の一括紹介サービスのことです。ステップオークションでは、売主様からの売却依頼を受けると、物件の特性に合った宅地建物取引業者に対して一斉に物件情報が紹介されます。
紹介先の対象となるのは、住友不動産ステップ独自の基準をクリアした8,500社超の宅地建物取引業者であり、物件の特性に合った取引先が見つかりやすいのが特長です。その後、設定した期日までに購入申し込みがあれば、その申し込みは、全て売主様に提示いたします。
一般個人の購入希望者への紹介と並行して、幅広い宅地建物取引業者にも紹介を行うことで、早期での高値売却を目指す仕組みになっているのです。
無料査定依頼・売却相談はこちら売却相談の進め方と注意点

最後に、不動産売却の相談の基本的な進め方と注意点をご紹介します。
書類を準備する
不動産売却の相談は査定を依頼するところから始まります。そのための第一歩として、査定に必要な書類の整理を行いましょう。
一般的に、不動産査定には「簡易査定」と「訪問査定」の2段階があります。
簡易査定は過去のデータや統計をもとに行われる査定方法です。簡易査定は住所や物件の種類、面積、築年数、間取りといった情報を入力するだけで、大まかな相場を把握することができます。
一方、訪問査定を受ける際は、以下の書類を用意しておくことをおすすめします。
- 身分証明書
- 登記済権利証または登記識別情報
- 住宅ローンの残高証明書または返済予定表
- 購入時のパンフレット
- リフォーム履歴が分かる書類
- インスペクション(建物状況調査)の結果報告書(すでに実施している場合)
なお、書類がなくても査定は受けられます。
複数の会社に査定依頼を行う
不動産会社選びでは、一般的に複数の候補から依頼先を絞り込んでいくことになります。不動産会社によって査定価格が異なる場合もあるため、各社の意見を聞くことで、より情報の精度が高まります。
査定額だけでなく対応も含めて比較検討する
冒頭でも述べたように、査定結果を比較するときは、査定価格だけでなくその根拠についても尋ねることが大切です。また、質問に対する対応の丁寧さや、担当者とのコミュニケーションの相性といった点も、あわせて見極めましょう。
不動産売却時の注意点
不動産売却においては、「リフォームしてから査定に出したほうがよいのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、基本的にはリフォームの必要性についても、不動産会社に相談したほうがよいでしょう。
というのも、リフォーム費用をそのまま売却価格に上乗せできるとは限らず、かえって損をしてしまう可能性もあるからです。無理にコストをかける前に、まずは不動産の査定を依頼して現状の価値を把握しておきましょう。
また、住宅を売却する際は、できるだけスケジュールにゆとりを持たせることも大切です。売却時期に余裕があれば、じっくりと売り先を検討できるため、納得のいく価格で売却やすくなるでしょう。そのためにも、気になった会社があれば連絡をとり、まずは査定額の目安を教えてもらうことをおすすめします。
まとめ

不動産売却を成功させるためには、パートナーとなる不動産会社選びが重要なポイントとなります。不動産会社はそれぞれ独自の得意分野やシステムを持っており、サービス内容も多彩であるため、各社の特徴を丁寧に調べておくとよいでしょう。
不動産会社選びでは、規模や知名度だけでなく、自身が売りたい不動産との相性も重要な判断基準となります。「売りたい不動産のエリアに詳しいか」「売りたい不動産の種類における実績は豊富か」など、自身の状況に応じた視点でリサーチを行いましょう。
住友不動産ステップの「売却相談」では、60秒ほどのカンタン入力で、手軽に無料査定を受けることができます。まずは、売りたい不動産がいくらで売れそうか、お気軽にお声がけください。
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